研究課題
基盤研究(C)
食事制限の生体内酸化ストレス低減効果の分子基盤を解明するために、培養細胞株を用いたin vitroの実験系において、酸化ストレス低減たんぱく質の一つであるメタロチオネインの遺伝子が発現誘導される培養条件の探索を行った。培地に含まれる主要栄養成分である①ウシ胎仔血清②アミノ酸③グルコースの欠乏した培地中で、ヒト肝臓がん由来のHepG2細胞を培養し、リアルタイムPCR法によりメタロチオネイン遺伝子の発現レベルの変動を検討した結果、メタロチオネイン遺伝子の発現は①インスリン・シグナルの低下②システインの欠乏③解糖系の阻害という三つの異なる機構によって制御されていることが明らかになった。
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