研究課題
基盤研究(C)
イネの開穎は、内・外穎の鉤合の解除、鱗被の膨潤、花糸の伸長、葯の開裂、柱頭の展開といった一連の運動によって構成される。本研究では、変異体を用いて開穎制御の遺伝的メカニズムを解析した。新たに同定した8系統の閉花性変異体のうち1系統は、鱗被のアイデンティティを決定するSPW1の新規アリルであった。一方、鱗被形成に関与しないH193mt変異体の原因遺伝子の候補領域を第1染色体上の250kbに絞り込んだ。また、円粒形で鱗被の小さい変異体が閉花性となることを明らかにした。さらに、MADS32遺伝子が内外穎の鉤合部を構築する新たな開穎装置形成遺伝子であることを明らかにした。
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