研究課題
基盤研究(C)
カイコ絹糸腺に植物みどりの香り生成抑制活性を見いだし、これが脂肪酸ヒドロペルオキシド脱水酵素であることを明らかにした。当該酵素を精製した結果本酵素は分子量31 kDaの単純タンパク質であった。ゲル内消化とTOF-MS分析から得られた配列情報に基づいて遺伝子をクローニングしたところ、これまで機能未知とされてきた遺伝子であった。この因子は脂肪酸ヒドロペルオキシドのなかでみどりの香り生成に寄与する成分だけを脱水する比較的狭い基質特異性を有していた。このため本因子は単に抗酸化酵素として機能しているのではなく、オキシリピン類代謝経路に関与していることが強く示唆された。
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