研究課題
基盤研究(C)
灌漑投資と農村コミュニティや水利組合による灌漑システムの管理の成否は農業生産に大きな影響を及ぼす。本研究では、オストロムの制度設計の原理とゲーム理論に基づいて、ネパールとインドネシアの3つの灌漑管理の実態を明らかにし、これを評価した。制度設計の原理が満たされている水利組合では、灌漑システムの維持管理のパフォーマンスが高かった。しかし、こうした制度が不在の水利組合では、チキンゲームの構造をもち、下流農家の自発的な努力によって灌漑システムが維持されていた。今後、維持管理費用が増加するにつれ、ゲームの構造は保証ゲームへと変化し、灌漑システムが退化することが危惧された。
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