研究課題
基盤研究(C)
集水域の農業水利再編が湖沼の水質環境に及ぼす影響と環境用水の導入可能性についてとくに窒素に注目して検討した。対象とした湖沼集水域では2010年までは湖沼から揚水して灌漑していたが,2011年以降は揚水機場を廃止した。これにより揚水によって湖沼から持ち出されていたであろう負荷が湖沼内に蓄積し,湖沼水質環境は悪化すると予測した。しかし,揚水機場の廃止後に湖沼の全窒素濃度は低下した。とくに懸濁性窒素濃度が大きく低下した。水質形成要因として,転作の影響もあるが,パイプライン化がすすみ無効放流が減少し湖沼水位が低下したことと,揚水機場廃止によって滞留時間が増加したことによる影響が大きいと考えられる。
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International Journal of Environment and Rural Development
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農業農村工学会北海道支部研究発表会講演集
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40019163791