乳癌原因遺伝子ＢＲＣＡ２の変異を基点としたゲノム不安定化による腫瘍発症機構の解析

• 研究課題/領域番号: 23580399
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 基礎獣医学・基礎畜産学
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 森松 正美 北海道大学, (連合)獣医学研究科, 准教授 (70241370)
• 研究分担者: 落合 和彦 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 講師 (30550488)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円); 2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2011年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
• キーワード: 生体情報 / 腫瘍 / 癌抑制遺伝子 / 乳腺腫瘍 / 乳癌 / BRCA2 / DNA損傷

研究概要

乳腺腫瘍はヒトと同様にイヌでも発症頻度が高い重要な疾患である。遺伝性乳癌の原因として知られる癌抑制遺伝子BRCA2の変異はゲノム不安定化を通じて腫瘍発症率を高めることがヒトで確立されており、イヌでも腫瘍発症の原因となることを示唆する報告があるものの不明な点は多い。本研究では、イヌBRCA2の変異を解析する方法を確立し、BRCリピートのミスセンス変異を発見してその意義を探るとともに、ガン抑制遺伝子であるREIC/Dkk-3のイヌでの機能解析を試みた。

研究成果

• [雑誌論文] Molecular cloning and tumour suppressor function analysis of canine REIC/Dkk-3 in mammary gland tumours (2013)
  • 著者名/発表者名: Ochiai, K., Watanabe, M., Azakami, D., Michishita, M., Yoshikawa, Y., Udagawa, C., Metheenukul, P., Chahomchuen, T., Aoki, H., Kumon, H., Morimatsu, M., Omi, T.
  • 雑誌名: Vet. J 巻: 197(3) 号: 3 ページ: 769-775
  • DOI: 10.1016/j.tvjl.2013.04.024
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of the missense mutations in canine BRCA2 on BRC repeat 3 functions and comparative analyses between canine and human BRC repeat 3 (2012)
  • 著者名/発表者名: Yoshikawa Y, Ochiai K, Morimatsu M, Suzuki Y, Wada S, Taoda T, Iwai S, Chikazawa S, Orino K, Watanabe K
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 7 号: 10 ページ: e45833-e45833
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0045833
  • 査読あり
• [雑誌論文] Establishment of a PCR analysis method for canine BRCA2 (2012)
  • 著者名/発表者名: Yoshikawa Y, Morimatsu M, Ochiai K, Okuda K, Taoda T, Chikazawa S, Shimamura A, Omi T, Bonkobara M, Orino K, Watanabe K.
  • 雑誌名: BMC Res Notes 巻: (in press) 号: 1 ページ: 173-173
  • DOI: 10.1186/1756-0500-5-173
  • 査読あり
• [学会発表] がん抑制遺伝子REIC/Dkk-3イヌホモログの構造と乳腺腫瘍に対するアポトーシス誘導能の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 落合和彦、渡部昌実、宇田川智野、森松正美、大沼俊名、近江俊徳
  • 学会等名: 第156回日本獣医学会学術集会
  • 発表場所: 岐阜大学(岐阜市)
• [学会発表] イヌ乳腺腫瘍関連遺伝子BRCA2のBRC repeat 3に存在するSNPsの頻度および機能に及ぼす影響の検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 落合和彦、塩入弓絵、染田沙織、大澤有加、宇田川智野、森松正美、吉川泰永、盆子原誠、土田修一、近江俊徳
  • 学会等名: 第155回日本獣医学会学術集会
  • 発表場所: 東京大学(東京都)
• [学会発表] がん抑制遺伝子REIC/Dkk-3イヌホモログの構造と乳腺腫瘍に対するアポトーシス誘導能の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 落合和彦、渡部昌実、宇田川智野、呰上大吾、森松正美、大沼俊名、近江俊徳
  • 学会等名: 第156回日本獣医学会学術集会
  • 発表場所: 岐阜大学（岐阜市）
• [学会発表] イヌ乳腺腫瘍関連遺伝子BRCA2のBRC repeat 3に存在するSNPsの頻度および機能に及ぼす影響の検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 落合和彦、塩入弓絵、染田沙織、大澤有加、宇田川智野、森松正美、吉川泰永、盆子原誠、土田修一、近江俊徳
  • 学会等名: 第155回日本獣医学会学術集会
  • 発表場所: 東京大学（東京都）
• [学会発表] 放射線治療抵抗性がんに対するRAD51の制御を基軸とした改変型BRCによる新規治療戦略の開発に向けた基礎研究 (2012)
  • 著者名/発表者名: 落合和彦、森松正美、吉川泰永、宇田川智野、多田尚美、近江俊徳
  • 学会等名: 第154回日本獣医学会学術集会
  • 発表場所: 岩手大学(盛岡市)
• [学会発表] イヌ乳腺腫瘍で発見した癌関連遺伝子産物BRCA2における変異BRC repeat 3の機能解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉川泰永、森松正美、落合和彦、和田成一、垰田高広、近澤征史朗、岩井聡美、折野宏一、渡辺清隆
  • 学会等名: 第154回日本獣医学会学術集会
  • 発表場所: 岩手大学(盛岡市)
• [学会発表] 放射線治療抵抗性がんに対するRAD51の制御を基軸とした改変型BRCによる新規治療戦略の開発に向けた基礎研究 (2012)
  • 著者名/発表者名: 落合和彦、森松正美、吉川泰永、宇田川智野、多田尚美、近江俊徳
  • 学会等名: 第154回日本獣医学会学術集会
  • 発表場所: 岩手大学（盛岡市）
• [学会発表] イヌ乳腺腫瘍で発見した癌関連遺伝子産物BRCA2における変異BRC repeat 3の機能解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉川泰永、森松正美、落合和彦、和田成一、垰田高広、近澤征史朗、岩井聡美、折野野宏一、渡辺清隆
  • 学会等名: 第154回日本獣医学会学術集会
  • 発表場所: 岩手大学（盛岡市）
• [学会発表] イヌおよびヒトBRCA2のBRC repeat 3領域におけるミスセンス変異の比較 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉川泰永、森松正美、落合和彦、折野宏一、和田成一、垰田高広、近澤征史朗、岩井聡美、渡辺清隆
  • 学会等名: 日本分子生物学会(第34回年会)
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜市)
  • 年月日: 2011-12-15
• [学会発表] イヌ乳腺腫瘍関連遺伝子産物BRCA2のBRC repeat 4のアミノ酸がDNA相同組換え修復に必須なRAD51ホモ会合体形成に与える影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 落合和彦、吉川泰永、近江俊徳、森松正美
  • 学会等名: 日本獣医学会(第152回学術集会)
  • 発表場所: 大阪府立大学(堺市)
  • 年月日: 2011-09-20
• [学会発表] 癌抑制遺伝子BRCA2のPCR法による変異解析法の確立 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉川泰永、森松正美、鈴木優、西村百合香、落合和彦、折野宏一、垰田高広、近澤征史朗、岩井聡美、島村麻子、新井敏郎、渡辺清隆
  • 学会等名: 日本獣医学会(第152回学術集会)
  • 発表場所: 大阪府立大学(堺市)
  • 年月日: 2011-09-20
• [学会発表] イヌおよびヒトBRCA2のBRC repeat 3領域におけるミスセンス変異の比較 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉川泰永、森松正美、落合和彦、折野宏一、和田成一、垰田高広、近澤征史朗、岩井聡美、渡辺清隆
  • 学会等名: 日本分子生物学会（第３４回年会）
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川）
• [学会発表] イヌ乳腺腫瘍関連遺伝子産物BRCA2のBRC repeat 4のアミノ酸がDNA相同組換え修復に必須なRAD51ホモ会合体形成に与える影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 落合和彦、吉川泰永、近江俊徳、森松正美
  • 学会等名: 日本獣医学会（第１５２回学術集会）
  • 発表場所: 大阪府立大学（堺市）
• [学会発表] 癌抑制遺伝子BRCA2のPCR法による変異解析法の確立 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉川泰永、森松正美、鈴木優、西村百合香、落合和彦、折野宏一、垰田高広、近澤征史朗、岩井聡美、島村麻子、新井敏郎、渡辺清隆
  • 学会等名: 日本獣医学会（第１５２回学術集会）
  • 発表場所: 大阪府立大学（堺市）