栄養学的アプローチによる家畜における繁殖率の向上

• 研究課題/領域番号: 23580438
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 臨床獣医学
• 研究機関: 東京農工大学
• 研究代表者: 田中 知己 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (20272643)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 栄養 / 繁殖 / グルコース / 卵巣 / ホルモン / ウシ / ヤギ / 卵胞 / 黄体 / 性ホルモン / 高栄養給餌 / 卵巣機能 / 黄体形成ホルモン / プロジェステロン / 分娩

研究概要

本研究では栄養科学的な背景を基盤に体内の栄養代謝状態の変化が、家畜の繁殖機能におよぼす影響を検討した。我々が考案した給餌処置により牛において血中グルコース濃度が上昇することがわかり、また給餌直後において卵巣の機能が一時的に促進されることを発見した。また実験動物のヤギにおいては一時的な増餌により発育する卵胞の数が増加することが明らかとなり、下垂体および卵巣からのホルモン分泌を介して繁殖率を向上させる効果があると考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] Changes in Plasma Progesterone Levels in the Caudal Vena Cava and the Jugular Vein and Luteinizing Hormone Secretion Pattern After Feeding in Lactating and Non-lactating Dairy Cows (2013)
  • 著者名/発表者名: Natsumi Endo, Kiyosuke Nagai, Tomomi Tanaka, Hideo Kamomae
  • 雑誌名: Journal of Reproduction and Development 巻: 59 号: 2 ページ: 107-114
  • DOI: 10.1262/jrd.2012-129
  • NAID: 10031170767
  • ISSN: 0916-8818, 1348-4400
  • 査読あり
• [雑誌論文] ウシおよびヤギにおける栄養と繁殖機能 (2013)
  • 著者名/発表者名: 田中知己、遠藤なつ美、加茂前秀夫
  • 雑誌名: 日本胚移植学雑誌 巻: 35 ページ: 77-83
• [雑誌論文] Progesterone Profiles in the Caudal Vena Cava and Jugular Vein in Response to Pulsatile Luteinizing Hormone Stimulation Induced by GnRH Treatment During the Mid-luteal Phase in Lactating Dairy Cows (2013)
  • 著者名/発表者名: Natsumi Endo, Kiyosuke Nagai, Tomomi Tanaka, Hideo Kamomae
  • 雑誌名: Journal of Reproduction and Development 巻: 59 号: 3 ページ: 282-287
  • DOI: 10.1262/jrd.2012-191
  • NAID: 10031184758
  • ISSN: 0916-8818, 1348-4400
• [雑誌論文] Effects of propylene glycol drenching before and after luteolysis on blood glucose, ovarian steroids and follicular dynamics in heifers (2012)
  • 著者名/発表者名: Akinari Umeki, Tomomi Tanaka, Hideo Kamomae
  • 雑誌名: Animal 巻: 6 号: 2 ページ: 300-304
  • DOI: 10.1017/s1751731111001558
• [学会発表] 泌乳牛の発情周期および周排卵期における卵胞と黄体の消長ならびにProgesterone、Estradiol-17β、LHの血中動態 (2013)
  • 著者名/発表者名: 遠藤なつ美、田中知己、加茂前秀夫
  • 学会等名: 第106回日本繁殖生物学会
  • 年月日: 2013-09-14
• [学会発表] 雌ヤギの黄体期における高栄養給餌処置が卵胞発育および血中性ホルモン濃度におよぼす影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 深田菜央、遠藤なつ美、永井清亮、田中知己、加茂前秀夫
  • 学会等名: 第155回日本獣医学会
  • 年月日: 2013-03-28
• [学会発表] シバヤギの妊娠期ならびに分娩後の卵巣周期再開期における性ホルモン濃度推移と発情発現 (2013)
  • 著者名/発表者名: 永井清亮、遠藤なつ美、田中知己、加茂前秀夫
  • 学会等名: 平成24年度日本獣医師会三学会
  • 年月日: 2013-02-09
• [学会発表] 泌乳牛における黄体開花期のGnRH類縁物質のパルス状投与が後大静脈血中および末梢血中プロジェステロン濃度に及ぼす影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 遠藤なつ美、永井清亮、田中知己、加茂前秀夫
  • 学会等名: 第105回日本繁殖生物学会
  • 年月日: 2012-09-07
• [学会発表] 反芻家畜における繁殖機能の調節機構と飼養管理 (2012)
  • 著者名/発表者名: 田中知己
  • 学会等名: 第153回日本獣医学会
  • 年月日: 2012-03-28
• [学会発表] ヤギにおける短期間の高栄養飼料給与と繁殖機能 (2012)
  • 著者名/発表者名: 田中知己、Jahid Zabuli、春名聡子、加茂前秀夫
  • 学会等名: 第153回日本獣医学会
  • 年月日: 2012-03-27
• [学会発表] ヤギにおける短期間の高栄養飼料給与と繁殖機能 (2012)
  • 著者名/発表者名: 田中知己、Jahid Zabuli、春名聡子、加茂前秀夫
  • 学会等名: 第153回日本獣医学会(招待講演)
  • 発表場所: 大宮
• [学会発表] 反芻家畜における繁殖機能の調節機構と飼養管理 (2012)
  • 著者名/発表者名: 田中知己
  • 学会等名: 第153回日本獣医学会(招待講演)
  • 発表場所: 大宮
• [学会発表] 泌乳牛と非泌乳牛における後大静脈血中と頚静脈血中のプロジェステロン濃度の比較によるクリアランス率の検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 遠藤なつ美、永井清亮、田中知己、加茂前秀夫
  • 学会等名: 第152回日本獣医学会
  • 年月日: 2011-09-20
• [学会発表] 乳牛の分娩から初回排卵までの期間における栄養状態の変化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 大塚佑、遠藤なつ美、永井清亮、田中知己、加茂前秀夫
  • 学会等名: 第152回日本獣医学会
  • 年月日: 2011-09-20
• [学会発表] 雌ヤギの黄体期における高栄養給餌処置が卵胞発育および血中性ホルモン濃度におよぼす影響
  • 著者名/発表者名: 深田菜央、遠藤なつ美、永井淸亮、田中知己、加茂前秀夫
  • 学会等名: 日本獣医学会
  • 発表場所: 東京、東京大学駒場キャンパス
• [学会発表] 泌乳牛における黄体開花期のGnRH類縁物質のパルス状投与が後大静脈血中および末梢血中プロジェステロン濃度に及ぼす影響
  • 著者名/発表者名: 遠藤なつ美、永井清亮、田中知己、加茂前秀夫
  • 学会等名: 日本繁殖生物学会
  • 発表場所: 茨城、筑波大学
• [学会発表] シバヤギの妊娠期ならびに分娩後の卵巣周期再開期における性ホルモン濃度推移と発情発現
  • 著者名/発表者名: 永井清亮、遠藤なつ美、田中知己、加茂前秀夫
  • 学会等名: 日本獣医師会三学会
  • 発表場所: 大阪、大阪国際交流センター
• [図書] 繁殖生物学日本繁殖生物学会[編] (2013)
  • 著者名/発表者名: 奥田潔他
  • 出版者: interzoo
• [図書] 繁殖生物学 (2013)
  • 著者名/発表者名: 奥田潔、宮野隆、高坂哲也、大蔵聡、代田眞理子、田中知己、岡村裕昭、河野友宏、尾畑やよい、金井克晃、束村博子、渡辺元、服部眞彰、田中智、今川和彦、高橋祐司、細井美彦、長嶋比呂志、若山照彦
  • 総ページ数: 313
  • 出版者: インターズー