産業動物に対する迅速な新規疾病ウイルスの検出と分離の試み

• 研究課題/領域番号: 23580451
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 臨床獣医学
• 研究機関: 麻布大学
• 研究代表者: 落合 秀治 麻布大学, 付置研究所, 准教授 (20247307)
• 研究分担者: 水谷 哲也 国立感染症研究所, ウイルスII部 (70281681)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2011年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: ウイルス / 衛生 / 感染症 / ヤギ / エンテロウイルス / 次世代シーケンサー / 産業動物 / 迅速検出 / ブタ

研究概要

ヤギの下痢便について次世代シーケンサーを用い、メタゲノム解析をおこなった。エンテロウイルスに高い相同性を持つ塩基配列が得られた。これらの配列の５‘非翻訳領域についてプライマーをデザインしRT-PCRを行ったところ、ウシおよびヒツジのエンテロウイルスに相同性（77-87％）を示す563塩基配列が得られた。我々はヤギから得られたこのウイルスをヤギエンテロウイルスG1(GEV-G1)と名付けた。系統樹解析により、GEV-G1はヒツジエンテロウイルスのクラスターに属することが示された。本研究は、日本のヤギに感染したエンテロウイルスの塩基配列についての初めての報告である。

研究成果

• [雑誌論文] Detection of enterovirus genome sequence from diarrheal feces of goat (2014)
  • 著者名/発表者名: Omatsu T, Tsuchiaka S, Hirata T, Shiroma Y, Okazaki S, Katayama Y, Oba M, Nishiura N, Sassa Y, Furuya T, Nagai M, Ochiai H, Tamaki S, Mizutani T.
  • 雑誌名: Virus Genes 巻: 48(3) 号: 3 ページ: 550-2
  • DOI: 10.1007/s11262-014-1057-9
  • 査読あり
• [雑誌論文] Detection of enterovirus genome sequence from diarrheal feces of goat. (2014)
  • 著者名/発表者名: T. Mizutani, Y. Sayama, A. Nakanishi, H. Ochiai, K. Sakai, K. Wakabayashi, K. Tanaka, E. Miura, I. Kurane, S. Morikawa, S. Ono
  • 雑誌名: Virus Genes 巻: Inpress
  • 査読あり