配分額 *注記 |
5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2013年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2011年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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研究概要 |
センダン果実抽出物から36種のリモノイド化合物を単離し,それらのうち22種は新規構造化合物であり,種々のスペクトル法を駆使して構造解析を行った.発がん予防剤及び抗腫瘍剤リード化合物の開発の観点から,これらの化合物についてHL60(白血病),A549(肺がん),AZ521(胃がん)及びSK-BR-3(乳がん)細胞株を用いてMTT法により細胞傷害活性の評価を行い,12-O-Acetylazedarachin B, 12-O-Acetylazedarachin D, 3-O-Deacetyl-4'-demethyl-28-oxosalannin及び4'-Demethylohchinolalの4種が上記何れかの細胞で強い細胞傷害活性を示すことを見出した.これらの内12-O-AcetylazedarachinB及び 3-O-Deacetyl-4'-demethyl-28-oxosalanninはHL60細胞に対してアポトーシス誘導により細胞傷害活性を示すことを明らかにし,アポトーシス誘導機構の解析も行った.発がん予防剤開発の一次スクリーニング試験であるEpstein-Barr virus早期抗原(EBV-EA)発現抑制試験では,幾つかの化台物にβ-Carotene程度の中程度の抑制活性を認めている.また,上記リモノイド類についてLPS刺激によるRAW264.7細胞を用いたNO産生抑制活性を評価し, 1 O-Decinnamoyl-1-O-cis-cinnamoyl ohchinin ,3-Deacetyl-3-tigloylsalannin及び 4'-Demethylohchinolalの3種に細胞毒性を示すことなく顕著な抑制活性を示すこと見出し,これらが消炎剤開発の有望なリード化台物となり得ることを明らかにした.
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