研究課題
基盤研究(C)
新規光学活性テトラフェニレン誘導体の短段階かつ高収率での合成法を確立した.光学活性なヒドロキシ体(THTP)をホスト分子に用いて,種々のアミン類に対する分子認識能を検討した.その結果,様々なアミン類の光学分割に成功し,純粋な光学活性アミンを得ることに成功した.光学活性THTPとフェネチルアミン類との包接錯体の分子認識の様子を解明する目的で,包接錯体の単結晶X線結晶構造解析を行った.これにより,ホストの持つ水酸基とゲストのアミノ基窒素原子との間に働く分子間水素結合の他,π-π相互作用など弱い相互作用が重要な役割を演じていることが分かった.
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