イノシトールリン脂質脱リン酸化酵素欠損細胞を用いた小胞輸送系の解析

• 研究課題/領域番号: 23590078
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生物系薬学
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 櫨木 修 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 教授 (80142751)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2011年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
• キーワード: phosphoinositide / 3'-phosphatase / 4'-phosphatase / 5'-phosphatase / RAW264.7 / macrophages / shRNA / phagocytosis / イノシトールリン脂質 / 貪食 / ザイモザン / 72-5ptase / PTEN / SHIP / SHIP-1 / SHIP-2

研究概要

RAW264.7 細胞を親株とし、特定のイノシトールリン脂質ホスファターゼを標的とする shRNA を安定に発現する一群の細胞株を作成した。標的とした酵素は、３位ホスファターゼ８種類, ４位ホスファターゼ１種類、５位ホスファターゼ６種類である。各酵素につき、shRNA の標的配列が異なる２種類の欠損細胞を作成し、細胞の貪食能、食胞が形成される時期及び成熟する時期のイノシトールリン脂質 (PtdIns(3,4,5)P3, PtdIns(3,4)P2, PtdIns(3)P) の動態変化を比較解析し、各酵素の貪食機能における固有の役割を解明した。

研究成果

• [雑誌論文] PIKfyve regulates the endosomal locali- zation of CpG oligodeoxynucleotides to elicit TLR9-dependent cellular responses (2013)
  • 著者名/発表者名: Hazeki K, Uehara M, Nigorikawa K, Hazeki O
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 8
  • 査読あり
• [雑誌論文] PIKfyve regulates the endosomal localization of CpG oligodeoxynucleotides to elicit TLR9-dependent cellular responses (2013)
  • 著者名/発表者名: Hazeki K, Uehara M, Nigorikawa K, Hazeki O
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 8 号: 9 ページ: e73894-e73894
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0073894
• [雑誌論文] Essential roles of PIKfyve and PTEN on phagosomal phosphati- dylinositol 3-phosphate dynamics (2012)
  • 著者名/発表者名: Hazeki K, Nigorikawa K, Takaba Y, Segawa T, Nukuda A, Masuda A, Ishikawa Y, Kubota K, Takasuga S, Hazeki O
  • 雑誌名: FEBS Lett 巻: 586 ページ: 4010-4015
  • 査読あり
• [雑誌論文] Class-IA phospho- inositide 3-kinase p110βtriggers GPCR- induced superoxide production in p110γ-deficient murine neutrophils (2012)
  • 著者名/発表者名: Nigorikawa K, Hazeki K, Kumazawa T, Itoh Y, Hoshi M, Hazeki O
  • 雑誌名: J Pharmacol Sci 巻: 120 ページ: 270-279
  • NAID: 10031147575
  • 査読あり
• [雑誌論文] Essential roles of PIKfyve and PTEN on phagosomal phosphatidylinositol 3-phosphate dynamics (2012)
  • 著者名/発表者名: Hazeki K.
  • 雑誌名: FEBS Lett 巻: 586 号: 22 ページ: 4010-4015
  • DOI: 10.1016/j.febslet.2012.09.043
  • 査読あり
• [雑誌論文] Class-IA Phosphoinositide 3-Kinase p110<I>&beta;</I> Triggers GPCR-Induced Superoxide Production in p110<I>&gamma;</I>-Deficient Murine Neutrophils (2012)
  • 著者名/発表者名: Nigorikawa K
  • 雑誌名: Journal of Pharmacological Sciences 巻: 120 号: 4 ページ: 270-279
  • DOI: 10.1254/jphs.12134FP
  • NAID: 10031147575
  • ISSN: 1347-8613, 1347-8648
  • 査読あり
• [雑誌論文] Phosphoinositide 3-kinaseγcontrols the intracellular localization of CpG to limit DNA-PKcsdependent IL-10 production in macrophages (2011)
  • 著者名/発表者名: Hazeki K, Kametani Y, Murakami H, Uehara M, Ishikawa Y, Nigorikawa K, Takasuga S, Sasaki T, Seya T, Matsumoto M, Hazeki O
  • 雑誌名: PLoS ONE 巻: 6
  • 査読あり
• [雑誌論文] Phosphoinositide 3-kinaseγ controls the intracellular localization of CpG to limit DNA-PKcs-dependent IL-10 production in macrophages (2011)
  • 著者名/発表者名: Hazeki, K., Kametani, Y., et al, (11名中7番目)
  • 雑誌名: PLoS One. 巻: 6 号: 10 ページ: e26836-e26836
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0026836
  • 査読あり
• [学会発表] マクロファージの食胞におけるイノシトールリン脂質の挙動は貪食を受けた粒子のオプソニン化によって変化する (2013)
  • 著者名/発表者名: 温田晃子、櫨木薫、濁川清美、櫨木修
  • 学会等名: 第52回日本薬学会
  • 発表場所: 中国四国支部学術大会(松山)
  • 年月日: 2013-10-26
• [学会発表] イノシトールリン脂質5位脱リン酸化酵素Inpp5eはマクロファージのFcγ受容体を介した貪食を抑制的に制御する (2013)
  • 著者名/発表者名: 瀬川智裕、櫨木薫、濁川清美、櫨木修
  • 学会等名: 第52回日本薬学会
  • 発表場所: 中国四国支部学術大会(松山)
  • 年月日: 2013-10-26
• [学会発表] イノシトールリン脂質4位脱リン酸化酵素Inpp4aはマクロファージの機能を抑制的に制御する (2013)
  • 著者名/発表者名: 三宅美喜子、濁川清美、櫨木薫、瀬川智裕、温田晃子、大森弓緒、櫨木修
  • 学会等名: 第52回日本薬学会
  • 発表場所: 中国四国支部学術大会(松山)
  • 年月日: 2013-10-26
• [学会発表] 食胞のホスファチジルイノシトール3-リン酸は主にPTENとPIKfyveによって除去される (2012)
  • 著者名/発表者名: 温田晃子、櫨木薫、濁川清美、益田彩加、櫨木修
  • 学会等名: 第85回日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2012-12-15
• [学会発表] マクロファージによる感作赤血球の貪食におけるイノシトールリン脂質脱リン酸化酵素の役割の違い (2012)
  • 著者名/発表者名: 瀬川智裕、櫨木薫、濁川清美、林美里、三宅美喜子、櫨木修
  • 学会等名: 第85回日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2012-12-15
• [学会発表] マスト細胞の機能制御におけるクラス2型PI3Kの役割 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岡崎智子、濁川清美、櫨木薫、郭瑩、櫨木修
  • 学会等名: 第51回日本薬学会中国四国支部学術大会
  • 発表場所: 松江
  • 年月日: 2012-11-11
• [学会発表] PIKfyveによる非メチル化CpGの局在調節を介したTLR9シグナルの制御 (2012)
  • 著者名/発表者名: 上原政文、櫨木薫、濁川清美、櫨木修
  • 学会等名: 第51回日本薬学会中国四国支部学術大会
  • 発表場所: 松江
  • 年月日: 2012-11-10
• [学会発表] マクロファージの貪食機能に対するPI3Kサブタイプ特異的阻害薬の作用 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石川由紀、櫨木薫,濁川清美,櫨木修
  • 学会等名: 第50回日本薬学会中国四国支部学術大会
  • 発表場所: 高松
  • 年月日: 2011-11-13
• [学会発表] PI3Kγによる非メチル化CpGの細胞内局在とIL10産生の制御 (2011)
  • 著者名/発表者名: 上原政文,櫨木薫,濁川清美,櫨木修
  • 学会等名: 第50回日本薬学会中国四国支部学術大会
  • 発表場所: 高松
  • 年月日: 2011-11-13
• [学会発表] マクロファージの貪食機能に対する PI3K サブタイプ特異的阻害薬の作用 (2011)
  • 著者名/発表者名: 石川由紀、櫨木薫，濁川清美，櫨木修
  • 学会等名: 第５０回日本薬学会中国四国支部学術大会
  • 発表場所: 高松
• [学会発表] PI3Kγによる非メチル化 CpG の細胞内局在と IL10 産生の制御 (2011)
  • 著者名/発表者名: 上原政文，櫨木薫，濁川清美，櫨木修
  • 学会等名: 第５０回日本薬学会中国四国支部学術大会
  • 発表場所: 高松
• [学会発表] マクロファージの食胞におけるイノシトールリン脂質の挙動は貪食を受けた粒子のオプソニン化によって変化する
  • 著者名/発表者名: 温田晃子、櫨木薫、濁川清美、櫨木修
  • 学会等名: 第52回日本薬学会中国四国支部学術大会
  • 発表場所: 松山
• [学会発表] イノシトールリン脂質５位脱リン酸化酵素 Inpp5e はマクロファージの Fcγ受容体を介した貪食を抑制的に制御する
  • 著者名/発表者名: 瀬川智裕、櫨木薫、濁川清美、櫨木修
  • 学会等名: 第52回日本薬学会中国四国支部学術大会
  • 発表場所: 松山
• [学会発表] イノシトールリン脂質４位脱リン酸化酵素 Inpp4a はマクロファージの機能を抑制的に制御する
  • 著者名/発表者名: 三宅美喜子、濁川清美、櫨木薫、瀬川智裕、温田晃子、大森弓緒、櫨木修
  • 学会等名: 第52回日本薬学会中国四国支部学術大会
  • 発表場所: 松山
• [学会発表] 食胞のホスファチジルイノシトール3-リン酸は主にPTENとPIKfyveによって除去される
  • 著者名/発表者名: 温田晃子、櫨木薫、濁川清美、益田彩加、櫨木修
  • 学会等名: 日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] マクロファージによる感作赤血球の貪食におけるイノシトールリン脂質脱リン酸化酵素の役割の違い
  • 著者名/発表者名: 瀬川智裕、櫨木薫、濁川清美、林美里、三宅美喜子、櫨木修
  • 学会等名: 日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] マスト細胞の機能制御におけるクラス２型PI3Kの役割
  • 著者名/発表者名: 岡崎智子、濁川清美、櫨木薫、郭瑩、櫨木修
  • 学会等名: 第51回日本薬学会中国四国支部学術大会
  • 発表場所: 松江
• [学会発表] PIKfyve による非メチル化 CpG の局在調節を介した TLR9 シグナルの制御
  • 著者名/発表者名: 上原政文、櫨木薫、 濁川清美、櫨木修
  • 学会等名: 第51回日本薬学会中国四国支部学術大会
  • 発表場所: 松江