研究課題/領域番号 |
23590154
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境系薬学
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
大野 修司 星薬科大学, 薬学部, 准教授 (20233223)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2012年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | HSD11B2 / HSD11B1L / コルチゾール代謝 / SCDR10B |
研究実績の概要 |
ヒト胎児への活性型GC (コルチゾール) 曝露に影響を及ぼす化学物質の評価系を構築するために、まずヒト胎盤に発現し、NAD(+)依存的にコルチゾールから不活性型GCであるコルチゾンへの代謝を触媒するヒトHSD11B2発現細胞株の作製を試みた。ヒトHSD11B2のmRNAコーディング配列は、極めてGCリッチであるため、発現細胞作製にあたり、コドンの最適化を行った上で発現ベクターを構築した。この発現ベクターをHEK293細胞中にトランスフェクションしたところ、コントロールと比較して一過性に発現させたHEK293細胞には高いHSD11B2活性が検出されたため、G418で発現細胞を選択し、当初目的としていた安定的にHSD11B2活性を持つ細胞株を得ることに成功した。また、このHSD11B2とは別に、NADP(+) 依存的にコルチゾールからコルチゾンへの代謝を触媒している可能性が推定され、かつ、ヒトではHSD11B2の発現が見られない脳内に高発現している HSD11B3 (HSD11B1L) についても、HSD11B2と対比させて化学物質の影響を検討する目的で、HSD11B2と同様に発現細胞株の作製を試みたが、現在のところまだ活性の検出には至っていない。しかしながら、HSD11B1Lについてはその配列情報を元に、Real-time PCR法による定量法の構築に成功し、その体内分布について検討を行ったところ、mRNAレベルでの発現量は、他の報告通り脳に多く発現していることが確認できたが、脳以外の組織でも胎盤や卵巣、精巣といったステロイド産生またはターゲット組織に発現しており、その発現量としてはHSD11B2よりむしろ多いことを明らかにした。
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