研究課題
基盤研究(C)
汎用難燃物質TBBPAは周産期にマウスに曝露すると、仔マウスのRSウイルスによる肺炎が増悪化するとともに特異的にIL-24遺伝子の発現が上昇する。本研究では、免疫染色法でこのタンパク質の肺組織での発現、特に肺胞マクロファージとその周辺での発現を確認した。そして培養マクロファージ細胞において、遺伝子とタンパク質の両面からこの現象を再現した。さらにTBBPAの曝露によるウイルス感染細胞内でのIL-24タンパク質の上昇は初期の感染防御因子であるTNF-alphaの産生減少に先立って見られ、この機序が病態の増悪化に深く関わっていると考えられた。
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