下垂体のユニークな細胞死における分子発現とオルガネラ形態の時系列解析

• 研究課題/領域番号: 23590240
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 解剖学一般(含組織学・発生学)
• 研究機関: 大阪市立大学
• 研究代表者: 小川 登紀子 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 博士研究員 (30382229)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2012年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: 持続的ストレス / 下垂体 / 微細形態 / 細胞死 / 小胞体ストレス / Melanotroph / CHOP/GADD153 / 細胞変性 / ゴルジストレス / メラノトロフ

研究概要

持続的ストレスを与えたラットでは、下垂体ホルモン分泌細胞の一つであるメラノトロフの一部に、ユニークな細胞死が起こる。この細胞死のメカニズムを明らかにするために、メラノトロフの細胞死の過程で、細胞内小器官の微細形態とこれに関連した分子発現がどのように変化するのかを中心に、時系列に基づく解析を行った。
その結果、１）少なくとも３種類の細胞死が存在するが、２）いずれ細胞死の過程にも細胞内タンパクや小器官の分解・リサイクルシステムに異常が見られること、３）３つの細胞死像には細胞膜の破綻という共通点があることを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Dysfunction in the hypothalamo- hypophyseal system under chronic stress and fatigue (2013)
  • 著者名/発表者名: Ogawa T., Konishi H., Kiyama H
  • 雑誌名: Advance in Neuroimmune Biology 巻: 4 号: 4 ページ: 219-228
  • DOI: 10.3233/nib-130070
  • 査読あり
• [雑誌論文] Continuous stress promotes expression of VGF in melanotroph via suppression of dopamine (2013)
  • 著者名/発表者名: Kyohei Tokizane
  • 雑誌名: Molecular and Cellular Endocrinology 巻: 372 号: 1-2 ページ: 4956-4956
  • DOI: 10.1016/j.mce.2013.03.012
  • 査読あり
• [雑誌論文] Dysfunction in the hypothalamo-hypophyseal system under chronic stress and fatigue. (2013)
  • 著者名/発表者名: Ogawa T., Konishi H., Kiyama H.
  • 雑誌名: Advance in Neuroimmune Biology 巻: 4 ページ: 219-228
  • 査読あり
• [雑誌論文] 持続的ストレスによるラット下垂体ホメオスタシスの破綻 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小川登紀子、木山博資
  • 雑誌名: 自律神経 巻: 50 ページ: 28-30
  • NAID: 10031163534
  • 査読あり
• [雑誌論文] The absence of somatotroph proliferation during continuous stress is a result of the lack of Extracellular signal-regulated kinase 1/2 activation. (2012)
  • 著者名/発表者名: Ogawa T., Sei H., Konishi H. Shishioh-Ikejima N., Kiyama H.
  • 雑誌名: J Neuroendocrinol 巻: 24 号: 10 ページ: 1335-1345
  • DOI: 10.1111/j.1365-2826.2012.02338.x
  • 査読あり
• [学会発表] 持続的ストレス負荷ラットに起こる下垂体メラノトロフ細胞死の多様性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 小川登紀子、渡辺恭良、木山博資
  • 学会等名: 第119回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 栃木
  • 年月日: 2014-03-29
• [学会発表] 持続的ストレス負荷ラットに起こる下垂体メラノトロフの多様な細胞死 (2014)
  • 著者名/発表者名: 小川登紀子、渡辺恭良、木山博資
  • 学会等名: 第１１９回日本解剖学会総会・学術集会
  • 発表場所: 自治医科大学キャンパス（栃木県下野市）
• [学会発表] 慢性的小胞体ストレスによる下垂体メラノトロフの運命とCHOP (C/EBP homologus protein)発現 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小川登紀子, 他
  • 学会等名: 第118回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 香川
  • 年月日: 2013-03-28
• [学会発表] 疲労モデルラット縫線核におけるセロトニン合成酵素の発現変化 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小川登紀子, 他
  • 学会等名: 第9回日本疲労学会総会・学術集会
• [学会発表] 疲労モデルラット縫線核におけるセロトニン合成酵素の発現変化 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小川登紀子、田中雅彰、木山博資、渡辺恭良
  • 学会等名: 第９回日本疲労学会総会・学術集会
  • 発表場所: 秋田総合保健センター（秋田県秋田市）
• [学会発表] 慢性的小胞体ストレスによる下垂体メラノトロフの運命とCHOP (C/EBP homologus protein) 発現 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小川登紀子、木山博資、渡辺恭良
  • 学会等名: 第118回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 高松市、サンポートホール高松・かがわ国際会議場
• [学会発表] 持続的ストレス負荷による下垂体細胞の形態変化と機能変調 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小川登紀子、木山博資
  • 学会等名: 第117回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 山梨
  • 年月日: 2012-03-26
• [学会発表] 持続的ストレス負荷による下垂体細胞の形態変化と機能変調 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小川登紀子、木山博資
  • 学会等名: 日本解剖学会(招待講演)
  • 発表場所: 山梨大学甲府キャンパス（山梨県）
• [学会発表] 持続的ストレスラットにおける下垂体ホメオスタシスの破綻 (2011)
  • 著者名/発表者名: 小川登紀子
  • 学会等名: 第64回日本自律神経学会総会
  • 発表場所: 秋田
  • 年月日: 2011-10-28
• [学会発表] ラット過労モデルの自発行動に対する抑肝散の効果 (2011)
  • 著者名/発表者名: 小川登紀子, 他
  • 学会等名: 第7回日本疲労学会総会・学術集会
  • 発表場所: 愛知
  • 年月日: 2011-05-22
• [学会発表] 持続的ストレスラットにおける下垂体ホメオスタシスの破綻 (2011)
  • 著者名/発表者名: 小川登紀子
  • 学会等名: 日本自律神経学会総会(招待講演)
  • 発表場所: 秋田ビューホテル（秋田）
• [学会発表] ラット過労モデルの自発行動に対する抑肝散の効果. (2011)
  • 著者名/発表者名: 小川登紀子、岡出朋子、池島（獅子王）信江、木山博資
  • 学会等名: 日本疲労学会
  • 発表場所: 名古屋大学（愛知県）
• [備考]
  • URL: http://www.med.osaka-cu.ac.jp/physiol/index.htm