研究課題
基盤研究(C)
NF-κBは、微生物感染時の炎症性サイトカインや抗菌タンパク質の発現に必須な転写因子であり、IκB-ζは、一群のNF-κB標的遺伝子の発現に不可欠な核タンパク質である。本研究では、クロマチン存在下でのIκB-ζによる転写調節を明らかにすることを目指した。抗菌タンパク質をコードする二つのIκB-ζ依存性遺伝子に着目し、これらの発現がリポ多糖と糖質コルチコイドの刺激で相乗的に増大することを見出した。これらの転写誘導に関わるシスエレメントを決定し、さらにこのシスエレメントへのNF-κB、グルココルチコイド受容体およびクロマチンリモデリング因子の結合がIκB-ζ依存的に協調して起きることを示した。
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