研究課題
基盤研究(C)
前立腺癌細胞では、ERβが発現し癌の進展に関与している。一方、5-HT受容体の1つ5-HTR4の前立腺癌細胞での発現も知られている。我々は、術前未治療のヒト前立腺癌検体での5-HTR4の発現状況を検討した。5-HTR4陽性例では陰性例に比べERβの発現度が有意に高かった。癌細胞周囲間質には、肥満細胞が随所に認められた。LNCaP細胞を用いた検討では、癌細胞での5-HTR4発現と5-HTR4のアゴニスト添加によるERβmRNAの発現上昇と癌細胞の遊走能低下が認められた。よって、前立腺癌組織では周囲間質の肥満細胞由来5-HTが、癌細胞の5-HTR4を介してその病態に影響していると考えられた。
すべて 2014 2013 2012
すべて 学会発表 (8件)