潰瘍性大腸炎の炎症性発癌におけるＤＮＡ損傷修復応答の意義

• 研究課題/領域番号: 23590391
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 人体病理学
• 研究機関: 新潟大学
• 研究代表者: 味岡 洋一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80222610)
• 研究分担者: 若井 俊文 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50372470)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2013年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円); 2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2011年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
• キーワード: 炎症性発癌 / 潰瘍性大腸炎 / 大腸癌 / DNA二重鎖切断 / DNA損傷応答 / 免疫組織化学 / dysplasia

研究概要

潰瘍性大腸炎の慢性持続性炎症粘膜では正常粘膜に比べ高頻度にDNA損傷（DNA二重鎖切断）が起きており、DNA損傷を背景に大腸癌が発生すると考えられる。潰瘍性大腸炎に発生した癌はDNA損傷に対する修復応答の破綻により進行する。こうした炎症性発癌過程におけるDNA損傷に対する修復応答の破綻は、通常の大腸腫瘍に比べより早期に起きていることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Alteration of DNA damage resopnse in colorectal tumor progression (2013)
  • 著者名/発表者名: Takabayashi H, Wakai T, Ajioka Y, Korita, Yamaguchi N
  • 雑誌名: Human Pathol 巻: 44 号: 6 ページ: 1038-1046
  • DOI: 10.1016/j.humpath.2012.09.006
  • 査読あり
• [雑誌論文] 潰瘍性大腸炎における大腸癌の病理組織学的特徴と生検診断 (2013)
  • 著者名/発表者名: 味岡洋一, 佐野知江
  • 雑誌名: 日本消化器病学会雑誌 巻: 110 号: 3 ページ: 379-384
  • DOI: 10.11405/nisshoshi.110.379
  • NAID: 10031156316
  • ISSN: 0446-6586, 1349-7693
  • 査読あり
• [雑誌論文] 潰瘍性大腸炎腫瘍―診療と研究の最前線―潰瘍性大腸炎関連腫瘍の病理―炎症性発癌と通常型大腸腫瘍との差異を中心に― (2013)
  • 著者名/発表者名: 味岡洋一, 渡辺玄, 加藤卓
  • 雑誌名: IBD Research 巻: 7,2 ページ: 85-89
  • URL: http://www.sentan.com/cgi-bin/db_n.cgi?mode=view_backno&no=963
• [雑誌論文] 潰瘍性大腸炎における大腸癌の病理組織学的特徴と生検診断 (2013)
  • 著者名/発表者名: 味岡洋一、佐野知江
  • 雑誌名: 日本消化器病学会誌 巻: 110 ページ: 379-384
  • NAID: 10031156316
• [雑誌論文] Early DNA damage response in residual carcinoma in situ at ductal stumps and local recurrence in patients undergoing resection for extrahepatic cholangiocarcinoma (2012)
  • 著者名/発表者名: Wakai T, Shirai Y, Sakata J, Korita PV, Ajioka Y, Hatakeyama K
  • 雑誌名: J Hepatobiliary Pancreat Sci 巻: 11 号: 3 ページ: 362-369
  • DOI: 10.1007/s00534-012-0539-1
  • NAID: 10031168232
  • 査読あり
• [雑誌論文] Alteration of p53-binding protein 1 expression as a risk factor for local recurrence in patients undergoing resection for extrahepatic cholangiocarcinoma (2011)
  • 著者名/発表者名: Wakai T, Shirai Y, Sakata J, Korita PV, Matsuda Y, Takamura M, Ohashi R, Nagahashi M, Ajioka Y, Hatakeyama K
  • 雑誌名: International Journal of Oncology 巻: 38 ページ: 1227-1236
  • 査読あり
• [雑誌論文] RUNX3 copy number predicts the development of UC-associated colorectal cancer (2011)
  • 著者名/発表者名: Watanabe T, Kobunai T, Ikeuchi H, Yamamoto Y, Matsuda K, Ishihara S, Nozawa K, Iimura H, Kanazawa T, Tanaka T, Yokoyama T, Konishi T, Eshima K, Ajioka Y, Hibi T, Watanabe M, Muto T, Nagawa H
  • 雑誌名: International Journal of Oncology 巻: 38 号: 1 ページ: 201-2077
  • DOI: 10.3892/ijo_00000839
  • 査読あり
• [雑誌論文] Alteration of p53-binding protein 1 expression as a risk factor for local recurrence in patients undergoing resection for extrahepatic cholangiocarcinoma (2011)
  • 著者名/発表者名: 若井俊文、松田康伸, 他8名
  • 雑誌名: Int J Oncol 巻: 38 号: 5 ページ: 1227-1236
  • DOI: 10.3892/ijo.2011.959
  • 査読あり
• [学会発表] 潰瘍性大腸炎の炎症性発癌過程におけるDNA損傷応答 (2013)
  • 著者名/発表者名: 谷優佑, 味岡洋一, 渡辺佳緒里, 若井俊文, 山口尚之, 高林広明, 小林和恵
  • 学会等名: 第102回日本病理学会総会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2013-06-07
• [学会発表] 潰瘍性大腸炎における胃型粘液発現の検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 渡辺佳緒里, 味岡洋一, 谷優佑, 小林和恵
  • 学会等名: 第102回日本病理学会総会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2013-06-07
• [学会発表] 潰瘍性大腸炎の炎症性発癌過程におけるDNA損傷 (2013)
  • 著者名/発表者名: 谷 優佑、味岡洋一、 渡辺佳緒里、若井俊文、山口尚之、高林広明、小林和恵
  • 学会等名: 第102回日本病理学会総会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] 潰瘍性大腸炎の炎症性発癌過程におけるDNA損傷について (2013)
  • 著者名/発表者名: 谷 優佑
  • 学会等名: 第102回日本病理学会総会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] パネルディスカッション3 Colitic cancerの診断と治療におけるup to date (2012)
  • 著者名/発表者名: 味岡洋一
  • 学会等名: 第67回日本大腸肛門病学会学術総会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2012-11-21
• [学会発表] コアシンポジウム2炎症性腸疾患:colitic cancerの診断と治療の進歩 (2012)
  • 著者名/発表者名: 味岡洋一
  • 学会等名: 第8回日本消化管学会総会学術集会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2012-02-11
• [学会発表] colitic cancerの診断と治療の進歩 (2012)
  • 著者名/発表者名: 味岡洋一
  • 学会等名: 第8回日本消化管学会(招待講演)
  • 発表場所: 仙台国際センター（仙台市）
• [学会発表] 内視鏡医のための病理セッション炎症性発癌の病理診断 (2011)
  • 著者名/発表者名: 味岡洋一
  • 学会等名: 第82回日本消化器内視鏡学会総会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2011-10-22
• [学会発表] 大腸腫瘍の発育進展における, 53BP1を介したDNA損傷修復応答の変化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高林広明, 味岡洋一, 若井俊文.
  • 学会等名: 第70回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2011-10-05
• [学会発表] 大腸腫瘍の発育進展における、53BP1を介したDNA損傷修復応答の変化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高林広明
  • 学会等名: 第70回日本癌学会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場（名古屋市）
• [学会発表] 炎症性発癌の病理診断 (2011)
  • 著者名/発表者名: 味岡洋一
  • 学会等名: 第82回日本消化器内視鏡学会(招待講演)
  • 発表場所: 福岡サンパレス（福岡県）