研究課題
基盤研究(C)
drs遺伝子は、癌細胞のアポトーシスやオートファジーを制御する癌抑制遺伝子だが、正常細胞における役割は未詳である。本研究ではdrs遺伝子欠損細胞において、乳酸脱水素酵素(LDH)の蛋白発現と酵素活性の上昇を介して、好気的条件下でも解糖系が優位になるグルコース代謝のシフト(ワールブルク効果)が生じることを明らかにした。drsが解糖系の調節に関与し、癌の悪性化過程で見られるdrsの発現消失が、ヒト癌でのワールブルク効果の誘導に寄与すると考えられた。また癌細胞へのdrs遺伝子導入やLDH阻害剤が代謝シフトや癌化形質を抑制することも見出し、新しい癌治療法への応用が期待された。
すべて 2014 2013 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (18件) 備考 (3件)
Carcinogenesis
巻: 35 号: 1 ページ: 227-236
10.1093/carcin/bgt293
Cancer Letters
巻: 314 号: 1 ページ: 82-91
10.1016/j.canlet.2011.09.015
Cancer Lett.
巻: 314 ページ: 82-91
Int.J.One.
巻: 38 ページ: 1759-1766
10.3892/ijo.2011.997
http://www.shigamed.ac.jp/~hqmicro/
http://www.shiga-med.ac.jp/~hqmicro/