研究課題
基盤研究(C)
デングウイルス感染症重症化機序は明らかではなく、効果的な治療法・予防法はない。本研究では病態機序の解明のため、マウス増殖性キメラデングウイルスを作成し、マウスへ接種し、重症化患者に観察される血漿漏出、血小板減少症、抗体依存性感染増強の観察に成功した。このモデルでは感染により惹起される腫瘍壊死因子(TNF-alpha)の過剰発現が原因で重症化していた。また血小板減少に関連する強い骨髄抑制効果が観察された。このモデル系は抗デングウイルス抗体の治療効果及び副反応などの治療薬剤候補の効果を判定できる系であることが判明し、今後、重症化の病態機序解明や治療法の開発に有用なモデル系となると考えられる。
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