研究課題/領域番号 |
23590598
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山脇 健盛 広島大学, 大学院・医歯薬保健学研究院, 准教授 (10166837)
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研究分担者 |
細見 直永 広島大学, 大学病院, 講師 (70363190)
貞森 拓磨 広島大学, 大学病院, 病院助教 (40437611)
大槻 俊輔 近畿大学, 大学病院, 教授 (20418792)
谷川 攻一 広島大学, 大学院・医歯薬保健学研究院, 教授 (90258624)
松本 昌泰 広島大学, 大学院・医歯薬保健学研究院, 教授 (20192346)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
中途終了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 遠隔診断 / 脳梗塞 / 遠隔神経診察 / 遠隔画像診断 |
研究概要 |
脳血管障害は時間との戦・であり、正確な診断、適正な治療注の選択が欠かせない。一方で専門医の数は少なく、医療の均てん化が不十分な領域の一つである。当分野は、画像検査や生理学的検査の他に、診察による神経学的所見が非常に重要である点が特徴的である。遠隔神経学的診断や遠隔画像診断を可能}こすることにより、高齢社会を背景に増加する脳血管障害(脳卒中)診療における遠隔医療システムの基盤を構築する。この結果脳卒中専門医不在地区でも、脳卒中専門医存在地区と同様に脳卒中診療を可能とし、均てん化した医療享受を可能とすることを目的とする。 広島市においては、消防局救急画像伝送システムを構築しており、広島大学病院、県立広島病院、広島市民病院、安佐市民病院と、全救急車に車載ネットワークカメラを搭載している。この救急自動車の車載カメラと救急モニターの情報は各搬送先の病院へ伝送されるシステムが構築されている。このシステムを活用し、搬送時間中に救急車に収容された傷病者の神経診察を伝送画像・音声により行った。その結果、傷病者の受け入れ病院においては、傷病者の病院到着前に、想定される診療・画像検査・治療等の準備が可能となり、傷病者の治療開始までにかかる日寺間の短縮が可能となる可能性が示され、また、受け入れ病院の担当医師の余裕にも繋がり、医療安全にも貢献できることが示唆された。 すでに、救急自動車からの心電図の伝送等が先進的な県では行われており、その効果の報告がなされており、我々の結果と同様に、治療開始までにかかる時間の短縮、医療安全への貢献等が示唆される結果となっている。これらの結果を総合すると、遠隔医療を可能とするようなIT技術の活用は、今後、より推進すべき課題であると考えられた。
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