研究課題
基盤研究(C)
ラメラリンα20は、我々が発見したインテグラーゼ阻害活性を持つ海洋由来天然物であり、さらにこの化合物の化学合成に成功した。本研究において、ラメラリンα20の誘導体が、末梢血単核球細胞や代表的T細胞白血病細胞にはほとんど影響を与えないものの、HTLV-1関連白血病細胞株に対し明らかな増殖抑制を主にアポトーシスによって起こすことを明らかにした。これらの発見から、この誘導体のHTLV-1感染細胞株に対するターゲット遺伝子解析を進めた。インテグラーゼ阻害効果の評価は現在も進行中である。誘導体のうちNo.5と仮名した誘導体は特に抗腫瘍効果が高く、そのメカニズム解析についても継続しておこなっている。
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