癌性膵液特異的抗体の認識抗原の機能解析と高感度検出法の確立

• 研究課題/領域番号: 23590698
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 病態検査学
• 研究機関: 福岡大学
• 研究代表者: 中島 学 福岡大学, 薬学部, 教授 (50198074)
• 研究協力者: 矢野 博久 久留米大学, 医学部, 教授 ; 大島 孝一 久留米大学, 医学部, 教授 ; 安元 真希子 久留米大学, 医学部・大学院 ; 西中川 拓也 福岡大学, 薬学部, 助教 ; 濱走 優人 福岡大学, 大学院 ; 大長 亜矢 福岡大学, 大学院
• 研究期間 (年度): 2011-04-28 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2011年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: 免疫学 / 癌マーカー / 単クローナル抗体 / 膵癌 / 膵液 / Tn 抗原 / シアリル化ルイス a 抗原 / 腫瘍検査学 / 単クローン抗体

研究成果の概要

膵腺房細胞癌や膵癌膵液に反応性が強く膵癌診断に有用性が期待される単クローン抗体の認識抗原の同定を行った。2P-1-17-1, 6P-3-2-4は糖鎖抗原認識の可能性が示唆され、合成糖鎖抗原に対する反応性試験にて、それぞれシアリル化ルイスa抗原、Tn抗原を認識していた。2P-1-2-1認識抗原は、抗原陽性細胞株培養液、抗体とprotein G 磁気ビーズを用いた免疫沈降法にて精製し、LC-MS/MS解析でスコア828にてa bile salt-dependent lipase oncofetal isoformが検出された。

研究成果

• [雑誌論文] The utility of a novel antibody in the pathological diagnosis of pancreatic acinar cell carcinoma (2012)
  • 著者名/発表者名: M Yasumoto,M Hamabashiri,J Akiba,S Ogasawara,Y Naito,T Taira,M Nakayama,A Daicho,F Yamasaki,K Shimamatsu,Y Ishida,R Kaji,Y Okabe,O Nakashima,K Ohshima,M Nakashima,M Sata,H Yano
  • 雑誌名: J Clin Pathol. 巻: 65 ページ: 327-332
  • 査読あり
• [雑誌論文] Novel monoclonal antibodies against pancreatic juice from pancreatic cancer patients and their possible application in differential diagnosis. (2011)
  • 著者名/発表者名: Masato Hamabashiri, Aya Daichou, Makiko Yasumoto, Sachiko Ogasawara,Takuya Nishinakagawa, Munechika Enjoji, Kouichi Ohshima, Hirohisa Yano and Manabu Nakashima
  • 雑誌名: Int J Mol Med. 巻: 28 ページ: 599-603
  • NAID: 110009552409
  • 査読あり
• [学会発表] Tn抗原に対する新規モノクローナル抗体6P-3-2-4と22-1-1との反応性の比較 (2012)
  • 著者名/発表者名: 濱走優人、桑水流裕太、安元真希子、秋葉 純、小笠原幸子、西中川拓也、矢野博久、中島 学
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 発表場所: 札幌（北海道大学）
• [学会発表] A novel monoclonal antibody against Tn antigen and comparison of reactivity with 22-1-1 (2011)
  • 著者名/発表者名: M. Hamabashiri, M. Yasumoto, T. Nishinakagawa, S. Ogasawara, M. Enjoji, K. Ohshima,H. Yano, M. Nakashima
  • 学会等名: 第70回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 名古屋（名古屋国際会議場）