中学生におけるピロリ菌感染率と胃粘膜健康度に関する疫学研究

• 研究課題/領域番号: 23590821
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 公衆衛生学・健康科学
• 研究機関: 愛知医科大学
• 研究代表者: 林 櫻松 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (50340302)
• 研究分担者: 中山 佳子 (杉山 佳子 / 杉山 佳子(中山佳子)) 信州大学, 医学部・小児医学 (20600498) ; 菊地 正悟 愛知医科大学, 医学部・公衆衛生学 (40224901) ; 上田 純子 愛知医科大学, 医学部・公衆衛生学 (90454339)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円); 2013年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円); 2012年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2011年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
• キーワード: ヘリコバクター・ピロリ / 抗体陽性率 / ヘリコバクターピロリ感染 / 有病率 / 中学生 / ペプシノゲン / ピロリ菌 / ペプシノーゲン / 感染率 / 胃粘膜

研究概要

長野県中学生454人の血清H.pylori抗体を測定した結果、陽性者は14人で、陽性率は3.1%であった。 4校のうち、山間部のA校は抗体陽性率が2.8%、農村部のB校とD校は抗体陽性率が4.0%と1.8%、都市部のC校は抗体陽性率が2.7%であった。都市部と農村部との間に抗体陽性率に明確な差は認められなかった。今回の研究により長野県における中学生のH.pylori感染率は約3％であることが明らかになった。胃粘膜健康度を反映するペプシノゲンを測定し、抗体陽性者の血清ぺプシノゲンＩとIIの上昇、I/II比の低下が認められた。

研究成果

• [雑誌論文] Prevalence of Helicobacter pylori infection by birth year and geographic area in Japan. (2014)
  • 著者名/発表者名: Ueda J, Gosho M, Inui Y, Matsuda T, Sakakibara M, Mabe K, Nakajima S, Shimoyama T, Yasuda M, Kawai T, Murakami K, Kamada T, Mizuno M, Kikuchi S, Lin Y, Kato M.
  • 雑誌名: Helicobacter 巻: 19(2) 号: 2 ページ: 105-110
  • DOI: 10.1111/hel.12110
  • 査読あり
• [雑誌論文] Diagnostic Accuracy of the E-Plate Serum Antibody Test Kit in Detecting <i>Helicobacter pylori</i> Infection Among Japanese Children (2014)
  • 著者名/発表者名: Ueda J, Okuda M, Nishiyama T, Lin Y, Fukuda Y, Kikuchi S
  • 雑誌名: Ｊｏｕｒｎａｌ ｏｆ Ｅｐｉｄｅｍｉｏｌｏｇｙ 巻: 24 号: 1 ページ: 47-51
  • DOI: 10.2188/jea.JE20130078
  • NAID: 130003383378
  • ISSN: 0917-5040, 1349-9092
  • 査読あり
• [雑誌論文] Diagnostic accuracy of the E-plate serum antibody test kit in detecting Helicobacter pylori infection among Japanese children. (2014)
  • 著者名/発表者名: Ueda J, Okuda M, Nishiyama T, Lin Y, Fukuda Y, Kikuchi S.
  • 雑誌名: Journal of Epidemiology 巻: 24(1) ページ: 47-51
  • NAID: 130003383378
  • 査読あり
• [雑誌論文] Multilocus sequence typing of DNA from faecal specimens for the analysis of intra-familial transmission of Helicobacter pylori. (2013)
  • 著者名/発表者名: Osaki T
  • 雑誌名: J Med Microbiol. 巻: 62 号: 5 ページ: 761-765
  • DOI: 10.1099/jmm.0.053140-0
  • 査読あり
• [学会発表] 長野県における中学生のH.pylori感染状況 (2014)
  • 著者名/発表者名: 林 櫻松、中山佳子、上田純子、本郷 実、菊地正悟
  • 学会等名: 日本ヘリコバクター学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] Helicobacter pylori除菌治療コンセンサスと今後の展開H.pylori除菌による胃がん予防の年齢別費用対効果 (2013)
  • 著者名/発表者名: 菊地正悟, 加藤元嗣
  • 学会等名: 第21回日本消化器病学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2013-10-09
• [学会発表] 中学生のH.pylori感染状況ー長野県及び北海道における疫学調査 (2013)
  • 著者名/発表者名: 林櫻松, 中山佳子, 小笠原実, 上田純子, 本郷実, 間部克裕, 加藤元, 柳生聖子, 菊地正悟
  • 学会等名: 第19回日本ヘリコバクター学会
  • 発表場所: 長崎
  • 年月日: 2013-06-28
• [学会発表] 中学生のH. pylori疫学調査における抗体陽性者の臨床的特徴 (2013)
  • 著者名/発表者名: 中山佳子, 林櫻松, 上田純, 本郷実, 菊地正悟
  • 学会等名: 第19回日本ヘリコバクター学会
  • 発表場所: 長崎
  • 年月日: 2013-06-28
• [学会発表] 中学生のH.pylori感染状況―長野県及び北海道における疫学調査 (2013)
  • 著者名/発表者名: 林櫻松、中山佳子、小笠原実、上田純子、本郷実、間部克裕、加藤元嗣、柳生聖子、菊地正悟
  • 学会等名: 日本ヘリコバクター学会
  • 発表場所: 長崎
• [学会発表] わが国小児のHelicobacter pylori感染有病率と将来の胃がん発生 (2012)
  • 著者名/発表者名: 菊地正悟, 上田純子, 柳生聖子, 林櫻松
  • 学会等名: 第71回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 札幌