研究課題/領域番号 |
23590963
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2012-2013) 東京大学 (2011) |
研究代表者 |
山敷 宣代 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 講師 (90420215)
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研究分担者 |
菅原 寧彦 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (90313155)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2011年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 臓器移植 / 地域医療連携 / シミュレーション / 移植待機リスト / MELDスコア |
研究概要 |
脳死肝移植件数の少ない本邦においては,多くの患者が脳死肝移植待機中に死亡するか, または移植そのものが検討されない.そういった現状を踏まえ,本研究では脳死肝移植希望患者が「死亡」「脱落」の転帰となる比率を減らし「移植待機」または「移植」となる比率を増加するための医療指針を提案することを目的とした.そのために,次の二つの検討を行った:1)移植適応評価開始から登録まで, および登録後移植に至るまでの予測モデルを作成する. 2)潜在的に肝移植を必要とする患者数を調査し, 移植適応患者紹介の実態と問題点を把握する. 1)については,実測データに基づいた遷移モデルによるシミュレーション解析を行った.その結果,ドナー数が増加しない場合にも,肝疾患の指標であるMELDスコアを頻回に見直し移植優先順位に反映させることで,移植待機患者の死亡数が減少した.本邦のように年間の移植件数と待機患者数が少ない状況であっても,MELDスコアの見直しのみで待機患者の死亡リスクを低下し得た. 2)については地域医療機関に対しアンケート調査を実施した.その結果,移植医療機関以外において移植適応患者を受け持つ機会は少なく,移植医療機関へ紹介するタイミングは遅れる傾向があった.さらなる医師への情報提供が必要であることが判明した. 1)2)の結果から,本邦においても客観的指標に基づいた移植待機リストの見直しが待機患者死亡を減少させうること,地域医療機関と移植施設との連携により待機患者のよりよいマネージメントが可能であることが示唆された.
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