研究課題/領域番号 |
23590982
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
菅内 文中 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (20405161)
|
研究期間 (年度) |
2011 – 2012
|
研究課題ステータス |
中途終了 (2011年度)
|
配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2013年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2011年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | B型肝炎ウイルス / ワクチン / 遺伝子型 / ヒト肝細胞キメラマウス / エスケープ変異株 / 複製モデル / モノクロナール抗体 / 感染阻止 / B型肝炎 / 遺伝子変異 / 急性肝炎 / HBs抗原 / HBe抗原 |
研究概要 |
細胞マイクロアレイシステムを用いて精製された、B型肝炎ウイルス(HBV)ワクチン(ビームゲン、遺伝子型C、adr)接種後から得られた抗体のうち、最も中和活性の高いモノクロナール抗体(HBV116抗体、478抗体)を取得した。この抗体を用いてヒト肝細胞キメラマウス(uPA/SCID mice)におけるHBV中和試験を行った。感染源については3種類の1.24倍長HBV複製モデルを作成し(遺伝子型A野生株、C野生株、C-145R導入変異株)、これをHuh7細胞にtransfectionしてできた培養上清をuPA/SCID miceに接種し、回収されたマウス血清を材料として感染実験を行なった。HBV116抗体およびIBV478抗体10μg投与群の遺伝子型A(n=3)および遺伝子型C(n=3)野生株HBW群では全例でHBV-DNAの検出はされなかった。さらにHBV116抗体およびHBV478抗体を1μgへ減量後のHBV感染源投与においても遺伝子型A(n=3)および遺伝子型C(n=3)野生株HBV群ではHBV-DNAの検出はされなかった。Huh7細胞にHBV複製モデルをtransfection後の培養上清において遺伝子型C-145R導入変異株では遺伝子型C野生株と比較してHBs抗原に対する反応性の低下を認めた。また細胞内のHBV複製能について遺伝子型G-145R導入変異株では遺伝子型C野生株と比較して低下していた。ヒト肝細胞キメラマウスを用いたC-145R導入変異株中和試験においてはHBV478抗体群では全例でHBV-DNAの検出はされなかったが、HBV116抗体群では3/3例でHBV-DNAが検出された。遺伝子型CのHBワクチンで遺伝子型AのHBV感染防御が可能であると考えられたが、HBV145Rに対するHBVワクチンによる感染阻止は限定的であった。
|