研究課題
基盤研究(C)
日本人の虚血性心疾患における内臓脂肪の意義を検討した。特に、冠動脈が直接接している心外膜脂肪に注目し、冠動脈バイパス術を施行した重症冠動脈疾患患者と非冠動脈疾患で開心術を行なった患者を対象にCTによる心外膜脂肪容積を算出した。BMI 25未満の症例では、重症虚血性心疾患群で心外膜脂肪容積が有意に増加し、心嚢液中のアディポネクチン濃度は心外膜脂肪容積と有意な負の相関を示した。非肥満患者群においては心外膜脂肪量の増加が冠動脈病変有病に対する独立した危険因子であった。冠動脈の動脈硬化進展には、心外膜脂肪が関与し、その病態には増大した心外膜脂肪からのアディポネクチン分泌能低下が関与していると思われる。
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