研究課題
基盤研究(C)
SIRPaは、脱リン酸化酵素SHP-1/SHP-2の結合部位を細胞質内に有する膜貫通蛋白であり、糸球体上皮細胞にも発現する。我々は、細胞質内領域を欠失する変異型SIRPaを発現する変異マウスを用い、糸球体上皮細胞におけるSIRPaの役割を解析した。SIRPa変異マウスでは光学顕微鏡で明らかな腎形態異常を認めなかったが、電子顕微鏡にて上皮細胞形態異常が確認され、腎機能障害と軽微なアルブミン尿が出現した。アドリアマイシンを投与すると、野生型マウスは抵抗性を示したが、SIRPa変異マウスでは大量の蛋白尿と糸球体硬化症が誘導された。以上より、SIRPaは糸球体バリアー機能を担うことが明らかにされた。
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Am J Physiol Renal Physiol
巻: 305
Am J Physiol Renal Physiol.
医学のあゆみ
巻: 241 ページ: 921-923
http://mcs.dept.med.gunma-u.ac.jp/kenkyuu-podocyte.html