研究課題
基盤研究(C)
我々はインスリンシグナル伝達の中心を担うAktの骨格筋や心筋における役割を検討するため、臓器特異的Akt欠損マウスを作成・解析した。筋肉特異的Akt1/Akt2ダブル欠損マウスは5週齢にて心不全のために死亡した。心筋のミトコンドリア関連のmRNA発現の著明な低下による心筋障害が一因と考えられた。骨格筋特異的Akt1/2ダブル欠損マウスは6週齢から骨格筋の重量減少が明らかとなり、その後耐糖能障害とインスリン抵抗性を呈した。これらの結果からAkt1・Akt2は心筋におけるグルコース・脂質代謝の維持に必須であり、また骨格筋の量や質の維持や、骨格筋を介する全身の糖代謝に重要であることが示唆された。
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