研究課題
基盤研究(C)
糖尿病性多発神経障害(DPN)に対する細胞移植療法の有用性を神経堤細胞 (NCC)を用いて検討した。eGFP発現C57BL/6 マウス由来の人工多能性幹細胞(iPSC)より分化・誘導されたNCCと想定される抗p75抗体陽性細胞(p75+)は、NCCマーカーのみならず神経栄養因子及び血管栄養因子を発現していた。p75+は神経細胞、シュワン細胞および平滑筋細胞へ分化した。糖尿病マウス(DM)の下肢筋肉へのNCC 筋注移植により、DMで低下した知覚機能、神経伝導速度、足底血流、表皮内神経線維密度および毛細血管数が有意に改善した。以上より、iPSC由来NCC移植はDPNに有用であることが示唆された。
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