膵島の炎症におけるメチル化酵素Ｓｅｔ７／９の役割

• 研究課題/領域番号: 23591324
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 代謝学
• 研究機関: 順天堂大学
• 研究代表者: 荻原 健 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60399772)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2011年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: Set9 / NF-kB / メチル化 / 膵β細胞 / 炎症 / β細胞 / iNOS / NK-kB

研究概要

糖尿病発症には膵β細胞機能不全が関与しており、その誘因に炎症がある。β細胞腫瘍株にて解析した結果、メチル化酵素Set7/9のノックダウンに伴い、炎症性サイトカイン応答性のNOS2遺伝子発現が低下した。Nos2発現上昇には同遺伝子領域内ヒストン蛋白のメチル化上昇の関与が示唆された。Nos2がコードするiNOSが産生するNOは膵β細胞死を誘導するが、サイトカイン誘導性のアポトーシス増加は、Set7/9ノックダウンに伴い抑制された。Set7/9ノックアウトマウスから単離した膵島においても、サイトカイン応答性のNos2発現が抑制された。本研究にて、Set7/9による膵島炎症の新たな調節機構を見出した。

研究成果

• [学会発表] Set7/9はiNOS発現制御を介して膵島炎症に関与する (2013)
  • 著者名/発表者名: 藤巻杏子、荻原健、原朱美、藤谷与士夫、綿田裕孝
  • 学会等名: 第56回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 2013-05-17
• [学会発表] Set7/9 regulates cytokine-induced expression of iNOS in Beta cells through histone modification (2013)
  • 著者名/発表者名: Kyoko KUDO-FUJIMAKI, Takeshi OGIHARA, Yoshio FUJITANI, Hirotaka WATADA
  • 学会等名: The American Diabetes Association 73^<rd> Scientific Sessions
  • 発表場所: アメリカシカゴ
• [学会発表] Set7/9 regulates cytokine-induced expresson of iNOS in beta-cell through histone modification (2013)
  • 著者名/発表者名: Kyoko Kudo-Fujimaki, Takeshi Ogihara, Yoshio Fujitani, Hirotaka Watada
  • 学会等名: American Diabetes Association 73rd Scientific Sessions
  • 発表場所: アメリカ シカゴ
• [学会発表] Set7/9 regulates cytokine-induced expression of iNOS in beta cells through histone modification. (2013)
  • 著者名/発表者名: 藤巻杏子、荻原 健、福中彩子、藤谷与士夫、綿田裕孝
  • 学会等名: American Diabetes Association 73rd Scientific Sessions
  • 発表場所: シカゴ
• [学会発表] Set7/9はiNOS発現制御を介して膵島炎症に関与する
  • 著者名/発表者名: 藤巻杏子 荻原健 原朱美 藤谷与士夫 綿田裕孝
  • 学会等名: 日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 熊本
• [学会発表] Set7/9はiNOS発現制御を介して膵島炎症に関与する
  • 著者名/発表者名: 藤巻杏子、荻原 健、藤谷与士夫、綿田裕孝
  • 学会等名: 第56回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 熊本