研究課題
基盤研究(C)
剖検脳を用いて免疫組織化学的検討ならびにin situ hybridization法による検討を行ったところ、大脳皮質神経細胞における核酸の酸化傷害レベルは対照例において加齢に伴って増加し、最軽度段階のAlzheimer病で顕著な増加が認められることが明らかになった。また、加齢脳における核酸の酸化傷害とミトコンドリアDNA欠失との間に相関が認められ、これらが神経変性の準備段階において重要な変化であると考えられた。他方、microRNA発現については、特異的な反応を検出することが困難であり、死後脳標本作製条件を最良にコントロールする必要性が示唆された。
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