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プロテオソーム解析による新規脳腫瘍マーカーの臨床応用における有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23592139
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関北里大学

研究代表者

宇津木 聡  北里大学, 医学部, 講師 (90265653)

研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 中途終了 (2011年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2012年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2011年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード脳腫瘍 / 腫瘍マーカー / プロテオソーム / protoporphyrin IX / 5-aminolevulinic acid
研究概要

悪性腫瘍である神経膠腫患者の血清をプロテオソーム解析技術により腫瘍マーカーとなりうる蛋白の候補を見つけることができた。そのタンパクは既知のものではあるが、腫瘍マーカーとして知られているものではなく、新規の脳腫瘍の腫瘍マーカーとなりえる可能性のあるタンパク質であった。次にこのタンパクが脳腫瘍のみに特異的に発現しているかを調べるために、このタンパクの抗原に対し抗体を作成し、様々な脳腫瘍に対する免疫染色を行った。その結果、このタンパクは悪性神経膠腫に多く発現し、それ以外の良性脳腫瘍、転移性脳腫瘍での発現は少なかった。このとこから、このタンパクは良性脳腫瘍と原発性でない悪性脳腫瘍(癌)での発現が少ないことから、このタンパクの血清値が高いものは原発性悪性神経膠腫である可能性が高く、悪性神経膠腫の腫瘍マーカーとして使用可能と考えられた。
また、これと同時進行に行った5-aminolevulinic acid (5-ALA)を使用した時の尿中のポルフィリン測定が腫瘍マーカーとして有用であるかを検討した。悪性腫瘍では5-ALAをヘムの基質として多く取り込み、それを腫瘍細胞内で合成をするが、ヘムが合成されるひとつ前のポルフィリンであるprotoporphyrin IX (PPIX)が悪性腫瘍では多く産生されていることは知られていた。しかし、それ以外の中間代謝物のポルフィリン代謝については不明であった。我々の検討では、この中間代謝物であるポルフィリンのうち、血清と尿中のcoproporphyrinの濃度が、悪性神経膠腫で高くなることがわかった。これらの値も、転移性脳腫瘍では悪性神経膠腫に比べ低く、腫瘍マーカーとして有用であることがわかった。これらのことは、今回の検討で初めて明らかにされたことであり、今後腫瘍マーカーとして有用な知見であった。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Preoperative Prediction of Whether Intraoperative Fluorescence of Protoporphyrin IX Can Be Achieved by 5-Aminolevulinic Acid Administration2012

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Utsuki
    • 雑誌名

      Int J Clin Med

      巻: 3 号: 02 ページ: 132-135

    • DOI

      10.4236/ijcm.2012.32026

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 脳腫瘍に対する5-ALAを用いたPDDの有用性と限界2011

    • 著者名/発表者名
      宇津木聡
    • 学会等名
      第7回日本脳神経外科光線力学学会
    • 発表場所
      京王プラザホテル(東京)
    • 年月日
      2011-07-09
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-08-05   更新日: 2019-07-29  

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