研究課題
基盤研究(C)
虚血前後における急性高炭酸ガス血症が気絶心筋の回復に与える影響と機序を麻酔下のブタで検討した。高炭酸ガス血症はPaCO2 70 mmHg・30分間の低換気で、気絶心筋は左前下行枝の12 分間虚血と90 分間再灌流で作製し、収縮能を局所心筋短縮率で評価した。Mann-Whitney検定でp<0.05を有意とした。高炭酸ガス30分後の左前下行枝血流量は有意に増加した。虚血前高炭酸ガス血症は再灌流後のインターロイキン産生を抑制する傾向にあったが、気絶心筋の有意な回復は認めなかった。KATPチャネルは関与しなかった。心筋保護効果を認めない一因に高炭酸ガスによる冠灌流量の増加が考えられた。
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