研究概要 |
全血から血小板を分離し,血小板ミトコンドリアにセボフルラン(0.4,1.6,3.2,8mM),プロポフォール(5,30,60,150μg/ml),ミダゾラム(0.1,2.0,10,20μg/ml)を暴露した.酸素消費量を測定し組織呼吸の変動からミトコンドリア呼吸鎖の各複合体(I~V)の機能を解析した. 臨床濃度の麻酔薬暴露でミトコンドリア呼吸能は亢進した.ミトコンドリアの呼吸を抑制した濃度はセボフルランで臨床濃度の20倍,プロポフォールは 30倍という高濃度で,複合体Iが複合体IIに比べて強かった.セボフルランの抑制作用は臨床濃度の4倍から認められた.ミダゾラムでは有為差を認めなかった.
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