研究課題
基盤研究(C)
LPSを投与して作製した敗血症ラットにおいて、電子スピン共鳴装置を用いて、リアルタイムにビタミンC(VC)を測定する方法を確立した。高用量のLPS投与後24時間では、抗酸化物質のVCは著減し、炎症反応は増加した。このモデルに対して、酸化ストレスと炎症を制御する、新規抗酸化物質のETS-GS投与すると、VCの減少や炎症反応の増加は抑制される傾向にあった。しかし、下垂体ー副腎系ホルモンの変化に有意差はなかった。よって、ETS-GSと副腎機能の関連は明らかにすることができなかった。今後は、ヒトと同様に、VCを合成できない、SMP30ノックアウトマウスを用いて、同様の研究を継続する予定である。