研究課題
基盤研究(C)
CAGプロモータ下流にloxP- Neomycin-loxP配列、Ddx1遺伝子を挿入したコンストラクトをマイクロインジェクションし、2種のトランスジェニックマウスの系統を樹立した。作出した2系統のトランスジェニックマウスと精巣特異的にCreを発現するNurogenin3-Creトランスジェニックマウスと交配した。CreリコンビナーゼによりNeomycin が除去され,CAGプロモーター下流にDdx1が挿入された個体について4 -12ヶ月の精巣を摘出し、トランスジェニックマウスとコントロールの精巣重量を比較したが,2系統共に特に目立った差は認められなかった。定量的PCRを用いた生後4-12ヶ月の精巣のDdx1の発現量はコントロールに比べ約2倍に亢進していた。そこで、摘出した精巣を固定、包埋後パラフィン切片を作成し、免疫組織染色によりDdx1の発現、分布を調べた。トランスジェニックマウス精巣では、GATA1を発現するセルトリ細胞は精細管周辺部に分布し、異常はみられなかったが、Ddx1発現細胞は精細管周辺部だけにとどまらず内腔方向に異常増殖している精細管も存在した。しかし、精子形成過程における大きな異常は検出できなかった。そこで,発生初期に全身でCre を発現する CAG-Creマウスとの交配により、CAG-Cre―Ddx1個体を得た。今後、発生段階を追って解析することにより精子形成過程への影響を調べる予定である。また、ノックアウトマウスについては、新たに生殖系列に伝播したキメラマウスを作出した。現在、Floxマウスまで作成が進んでいる。ホモ接合型のマウスが出来次第、精子形成過程における野生型との違いについて、精巣切片を作製して繊細に解析することと,RNA及びタンパクレベルでの発現を調べる予定である。
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