研究課題
基盤研究(C)
角膜は眼球の最前面に位置する500ミクロン程度の無血管透明組織である。この角膜に感染、外傷などが生じた際、角膜は炎症や血管侵入を伴い混濁し、失明に至ることもある。このような疾患に対しては現在有効な薬物治療はなく、角膜移植を行っても拒絶反応の発症率が高い事が知られている。そこで近年抗炎症や抗血管新生効果が報告されているセマフォリン3Aの角膜化学外傷に対する有効性を検討した。セマフォリン3Aをマウス化学外傷モデルに局所投与したところ、角膜上皮の創傷治癒を促進し、角膜炎症や血管新生、リンパ管新生を抑制することが確認された。よってセマフォリン3Aは角膜化学外傷の治療薬として有望である可能性が示された。
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Invest Ophthalmol Vis Sci
巻: 54 ページ: 4278-4285
臨眼
巻: 2012年増刊号66 ページ: 357-361