研究課題
基盤研究(C)
本課題では難治性視神経炎の動物モデルとして知られるマウス実験的自己免疫性視神経炎(EAON)を用いて、近年新たな免疫調節分子として注目されているレチノイン酸を用いてレチノイドの炎症抑制効果と作用機序について検討を行った。その結果、 EAON誘導期からレチノイン酸を投与した群では、対照群(基剤投与群)に比べて病理組織学的視神経炎スコアが有意に低下し、さらに、所属リンパ節細胞の培養上精中のIFN-γ、IL-17などの炎症性サイトカインの産生が有意に抑制されていた。これらの結果から炎症性視神経疾患に対するレチノイン酸の炎症抑制効果が確認された。
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