マトリックスプロテアーゼＨｔｒＡ１によるケロイド組織の浸潤メカニズム

• 研究課題/領域番号: 23592646
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 形成外科学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 内藤 素子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30378723)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2011年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
• キーワード: ケロイド / HtrA1 / マトリックス / リモデリング / セリンプロテアーゼ / フィブロネクチン

研究概要

正常皮膚に比較し、ケロイド組織では、HtrA1とその基質であるフィブロネクチンが高発現することを示した。またケロイド組織では、正常皮膚と比較しフィブロネクチンの断片化がより認められる傾向にあった。HtrA1のノックダウンにより細胞増殖は抑制され、その作用はHtrA1が基質とするマトリックスの有無に影響を受けることから、HtrA1はマトリックスのリモデリングを介してケロイド病態の進行に関与する可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Ultrasound elastography to evalute keloids (2014)
  • 著者名/発表者名: Aya R, Ymawaki S, Naitoh M, Suzuki S
  • 雑誌名: Plastic and Reconstructive Surgery-Global Open 巻: 2
• [雑誌論文] Ultrasound elastography to evaluate keloids. (2014)
  • 著者名/発表者名: Aya R, Yamawaki S, Muneuchi G, Naitoh M, and Suzuki S.
  • 雑誌名: Plastic and Reconstructive Surgery-Global Open 巻: 2 号: 2 ページ: e106-e106
  • DOI: 10.1097/gox.0000000000000048
  • 査読あり
• [雑誌論文] Chondroitinase injection improves keloid pathology by reorganizing the extracellular matrix with regenerated elastic fibers (2013)
  • 著者名/発表者名: Ishiko T, Naitoh M, Kubota H, Yamawaki S, Ikeda M, Yoshikawa K, Fujita H, Yamaguchi H, Kurahashi Y, Suzuki S
  • 雑誌名: J Dermatol 巻: 40 ページ: 380-383
• [雑誌論文] 1.Chondroitinase injection improves keloid pathology by reorganizing the extracellular matrix with regenerated elastic fibers. (2013)
  • 著者名/発表者名: Ishiko T, Naitoh M, Kubota H, Yamawaki S, Ikeda M, Yoshikawa K, Fujita H, Yamaguchi H, Kurahashi Y, Suzuki S.
  • 雑誌名: Journal of Dermatology 巻: 印刷中 号: 5 ページ: 380-383
  • DOI: 10.1111/1346-8138.12116
  • 査読あり
• [雑誌論文] Keloids can be forced into remission with surgical excision and radiation, followed by adjuvant therapy (2011)
  • 著者名/発表者名: Yamawaki S, Naitoh M, Ishiko T, Muneuchi G, Suzuki S
  • 雑誌名: Ann Plast Surg 巻: 67 ページ: 402-406
• [雑誌論文] ケロイド治療成績のスケールを用いた評価 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山脇聖子、内藤素子、吉川勝宇、石河利広、鈴木茂彦
  • 雑誌名: 日本創傷外科学会誌 巻: 3巻 ページ: 112-117
• [雑誌論文] ケロイド・肥厚性癒痕の分類と評価 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山脇聖子、内藤素子、鈴木茂彦
  • 雑誌名: 癒痕・ケロイド治療ジャーナル 巻: 5巻 ページ: 41-44
• [雑誌論文] Keloids can be forced into remission with surgical excision and radiation, followed by adjuvant therapy. (2011)
  • 著者名/発表者名: Yamawaki S, Naitoh M, Ishiko T, Muneuchi G, Suzuki S.
  • 雑誌名: Ann Plast Surg 巻: 67 ページ: 402-406
  • 査読あり
• [雑誌論文] ケロイド・肥厚性瘢痕の分類と評価 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山脇聖子、内藤素子、鈴木茂彦
  • 雑誌名: 瘢痕・ケロイド治療ジャーナル 巻: 5 ページ: 41-44
  • 査読あり
• [学会発表] ケロイドの基礎と療用～マトリックスプロテアーゼHtrA1に着目して (2014)
  • 著者名/発表者名: 内藤素子
  • 学会等名: 第36回兵庫県形成外科医会
  • 発表場所: 神戸市立医療センター中央市民病院
  • 年月日: 2014-05-17
• [学会発表] マトリックス分解酵素に着目した新規ケロイド治療法の開発 (2013)
  • 著者名/発表者名: 内藤素子、山脇聖子、石河利広、綾梨乃、吉川勝宇、片山泰博、鈴木茂彦
  • 学会等名: 第5回に本創傷外科学会総会・学術集会
  • 発表場所: ホテルグランビア京都
• [学会発表] ケロイド、肥厚性癒痕、ピアスケロイドにおけるHtrA1の発現 (2013)
  • 著者名/発表者名: 山脇聖子、内藤素子、石河利広、吉川勝宇、野田和男、綾梨乃、片山泰博、鈴木茂彦
  • 学会等名: 第22回日本形成外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 朱鷺メッセ新潟コンペンションセンター
• [学会発表] ピアスケロイドの長期治療成績 (2013)
  • 著者名/発表者名: 山脇聖子、内藤素子、綾梨乃、吉川勝宇、石河利広、鈴木茂彦
  • 学会等名: 第56回日本形成外科学会総会・学術集会
  • 発表場所: 京王プラザホテル
• [学会発表] マトリックス分解酵素に着目した新規ケロイド治療法の開発 (2013)
  • 著者名/発表者名: 内藤素子、山脇聖子、石河利広、綾梨乃、吉川勝宇、片山泰博、鈴木茂彦
  • 学会等名: 第５回日本創傷外科学会総会・学術集会
  • 発表場所: 京都 ホテルグランヴィア京都
• [学会発表] ケロイド, 肥厚性瘢痕, ピアスケロイドにおけるHtrA1の発現 (2013)
  • 著者名/発表者名: 山脇聖子、内藤素子、石河利広、吉川勝宇、野田和男、綾梨乃、片山泰博、鈴木茂彦
  • 学会等名: 第22回日本形成外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 新潟 朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター
• [学会発表] ピアスケロイドの長期治療成績 (2013)
  • 著者名/発表者名: 山脇聖子、内藤素子、綾梨乃、吉川勝宇、石河利広、鈴木茂彦
  • 学会等名: 第56回日本形成外科学会総会・学術集会
  • 発表場所: 東京 京王プラザホテル
• [学会発表] ケロイド病変部に存在する多能性細胞について (2012)
  • 著者名/発表者名: 内藤素子、吉川勝宇、山脇聖子、石河利広、綾梨乃、鈴木茂彦
  • 学会等名: 第33回日本炎症・再生医学会
  • 発表場所: ホテル日航福岡
• [学会発表] Serine Protease-Family Protein HtrA1 is Specifically Up-regulated in Keloid Legions (2012)
  • 著者名/発表者名: Naitoh M, Ishiko T, Yamawaki S, Tamura T, Aya R, Yoshikawa K, Kubota H, Suzuki S
  • 学会等名: 4th Congress of the World Union of Wound Healing Societies
  • 発表場所: Pacifico Yokohama
• [学会発表] ピアスケロイドにおけるHtrA1の発現 (2012)
  • 著者名/発表者名: 山脇聖子、内藤素子、綾梨乃、鈴木茂彦
  • 学会等名: 第4回日本創傷外科学会
  • 発表場所: ホテルニューオータニ博多
• [学会発表] ピアスケロイドにおけるHtrA1の発現 (2012)
  • 著者名/発表者名: 山脇聖子、内藤素子、綾梨乃、吉川勝宇、石河利広、鈴木茂彦
  • 学会等名: 第21回日本形成外科基礎学術集会
  • 発表場所: ホテルリステル猪苗代
• [学会発表] Serine Protease-Family Protein HtrA1 is Specifically Up-regulated in Keloid Legions. (2012)
  • 著者名/発表者名: Naitoh M, Ishiko T, Yamawaki S, Tamura T, Aya R, Yoshikawa K,Kubota H, and Suzuki S.
  • 学会等名: 4th Congress of the World Union of Wound Healing Societies
  • 発表場所: パシフィコ横浜
• [学会発表] ピアスケロイドにおけるHtrA1の発現 (2012)
  • 著者名/発表者名: 山脇聖子、内藤素子、綾梨乃、吉川勝宇、石河利広、鈴木茂彦
  • 学会等名: 第21回日本形成外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: ホテルリステル猪苗代
• [学会発表] マトリックスセリンプロテアーゼHtrA1は皮膚線維性疾患ケロイドの予後規定因子である (2011)
  • 著者名/発表者名: 内藤素子
  • 学会等名: 第43回日本結合組織学会学術集会 第58回マトリックス研究会大会合同学術集会
  • 発表場所: 別府ビーコンプラザ
  • 年月日: 2011-06-10
• [学会発表] ケロイドの基礎と臨床～マトリックスプロテアーゼHtrA1に着目して
  • 著者名/発表者名: 内藤素子
  • 学会等名: 第３６回兵庫県形成外科医会
  • 発表場所: 神戸市立医療センター
  • 招待講演
• [学会発表] マトリックス・セリンプロテアーゼHtrA1は皮膚線維性疾患ケロイドの予後規定因子である。
  • 著者名/発表者名: 内藤素子
  • 学会等名: 第４３回日本結合組織学会学術集会第５８回マトリックス研究会大会合同学術集会
  • 発表場所: 大分県 別府ビーコンプラザ