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口腔扁平苔癬に対する分子標的療法の有用性に関する基礎的・臨床的検討

研究課題

研究課題/領域番号 23592771
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 病態科学系歯学・歯科放射線学
研究機関高知大学

研究代表者

森下 慶子  高知大学, 教育研究部・医療学系, 助教 (10527584)

研究分担者 山本 哲也  高知大学, 教育研究部・医療学系, 教受 (00200824)
山田 朋弘  高知大学, 教育研究部・医療学系, 准教授 (60335619)
笹部 衣里  高知大学, 教育研究部・医療学系, 助教 (40363288)
吉村 友秀  高知大学, 教育研究部・医療学系, 助教 (80452697)
李 康広  高知大学, 教育研究部・医療学系, 助教 (70587526)
研究期間 (年度) 2011
研究課題ステータス 中途終了 (2011年度)
配分額 *注記
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード口腔扁平苔癬(OLP) / 粘膜上皮細胞 / サイトカイン / シグナル伝達経路 / Toll-like receptor (TLR) / TLR2 / 末梢血単球 / Th1/Th2バランス
研究概要

口腔扁平苔癬(OLP)の病因は未だ明らかにされておらず、その解明は重要な課題である。これまで我々は、1)OLP病変部より分離した粘膜上皮細胞のサイトカイン産生は亢進している、2)上皮下の炎症性細胞浸潤は粘膜上皮細胞から分泌されたサイトカインによって遊走・浸潤する、3)病変部の浸潤リンパ球はランゲルハンス細胞やマクロファージよりシグナルを受け、粘膜上皮細胞を障害する、4)OLP患者の末梢血単球および病変部粘膜上皮細胞ではToll-like receptor (TLR)の発現が亢進しているなどを報告してきた。以上より、OLPの発症および病態形成にTLRを介するシグナルが関与している可能性が示唆されたのでこの点について検討し、以下の結果を得た。
1)cDNAマイクロアレイ解析の結果、OLP病変部組織において正常口腔粘膜組織に比べてTLR1、TLR2、TLR3、TLR5、TLR6およびTLR10遺伝子が高発現しており、逆に、TLR4、TLR7、TLR8およびTLR9遺伝子は低発現していた。
2)半定量RT-PCR法において、OLP病変部組織におけるTLR2 mRNAの発現は正常口腔粘膜上皮に比べて有意に増強していた。
3)OLP病変部上皮の有棘層におけるTLR2蛋白の発現は正常口腔粘膜上皮に比べて有意に増強しており、OLP病変部に浸潤した単球はTLR4蛋白よりもTLR2蛋白を有意に強く発現していた。
4)OLP患者の末梢血単球は健常人のものと比べTLR2およびTLR4を強く発現していた。
5)LPSあるいはPGN処理したOLP患者の末梢血単球は、健常人の単球に比べIL-12産生が亢進し、IL-10の産生は減弱していた。
以上の結果より、OLP患者においてはTLR2の発現亢進を介してTh1/Th2バランスがTh1優位にシフトしており、これがOLP発症および病態形成に関与している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書

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公開日: 2011-08-05   更新日: 2019-07-29  

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