直接覆髄・断髄・歯周病治療に応用可能な薬剤徐放型多目的生体接着システムの開発

• 研究課題/領域番号: 23592822
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 保存治療系歯学
• 研究機関: 吉備国際大学短期大学部
• 研究代表者: 中村 真理子 吉備国際大学短期大学部, 保健科, 教授 (90284067)
• 研究分担者: 吉田 靖弘 北海道大学, 大学院歯学研究科, 教授 (90281162) ; 松川 昭博 岡山大学, 大学院医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90264283)
• 連携研究者: 伊藤 嘉浩 独立行政法人理化学研究所, 伊藤ナノ医工学研究室 (40192497)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: リン酸化プルラン / 可視光硬化型ゼラチン

研究概要

本研究の目的は可視光硬化型ゼラチン，リン酸化プルランにより，多目的生体接着システムを開発することである。本研究結果から以下のことが確認された。すなわちリン酸化プルランは歯質に接着しなおかつ生体親和性の高い材料であること，また可視光硬化型ゼラチンは歯質に接着し，なおかつ細胞毒性が低いことである。このことから可視光硬化型ゼラチンならびにリン酸化プルランは骨ならびに歯に対する生体接着材料として有用であることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Mussel-inspired human gelatin nanocoating for creating biologically adhesive surfaces (2014)
  • 著者名/発表者名: Yang, X., Zhu, L., Tada, S., Zhou, D., Kitajima, T., Isoshima, T., Yoshida, Y., Nakamura, M., Yan, W., Ito, Y
  • 雑誌名: International Journal Nanomedicine 巻: 29 ページ: 2753-2765
  • DOI: 10.2147/ijn.s60624
  • 査読あり
• [雑誌論文] A novel, visible light-induced, rapidly cross-linkable gelatin scaffold for osteochondral tissue engineering (2014)
  • 著者名/発表者名: Tetsuro Mazaki, Yasuyuki Shiozaki, Kentaro Yamane, Aki Yoshida, Mariko Nakamura, Yasuhiro Yoshida, Di Zhou, Takashi Kitajima, Masato Tanaka, Yoshihiro ito, Toshifumi Ozaki, and Akihiro Matsukawa
  • 雑誌名: Sci. Rep. 巻: 4 号: 1 ページ: 4457-4457
  • DOI: 10.1038/srep04457
  • NAID: 120005526619
  • 査読あり
• [雑誌論文] A novel, visible light-induced, rapidly cross-linkable gelarin scaffold for osteochondral tissue engineering (2014)
  • 著者名/発表者名: Mazaki, T., Shiozaki, Y., Yamane, K., Yoshida, A., Nakamura, M., Yoshida, Y., Zhou, D., Kitajima, T., Tanaka, M., Ito, Y., Ozaki, T., Matsukawa, A.
  • 雑誌名: Scientific Reports 巻: 4
  • 査読あり
• [雑誌論文] Enhanced in vivo osteogenesis by nanocarrier-fused BMP4 (2013)
  • 著者名/発表者名: Y. Shiozaki
  • 雑誌名: Int. J. Nanomed. 巻: 8 ページ: 1349-1360
  • DOI: 10.2147/ijn.s44124
  • 査読あり
• [学会発表] 家兎骨軟骨欠損モデルにおける可視光硬化ゼラチンおよび骨髄間質細胞の組織修復効果 (2013)
  • 著者名/発表者名: 香川洋平、馬崎哲朗、塩崎泰之、山根健太郎、吉田晶、松川昭博、中村真理子、吉田靖弘、北嶋隆、伊藤嘉浩、尾崎敏文
  • 学会等名: 第28回日本整形外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 千葉
• [学会発表] 可視光硬化ゼラチンとcollagen binding domain(CBD)-BMP4の併用による家兎骨軟骨組織修復効果 (2013)
  • 著者名/発表者名: 馬崎哲朗、塩崎泰之、山根健太郎、香川洋平、篠原健介、吉田晶、松川昭博、中村真理子、吉田靖弘、北嶋隆、伊藤嘉浩、尾崎敏文
  • 学会等名: 第28回日本整形外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 千葉
• [学会発表] 可視光硬化ゼラチンとcollagen binding domain(CBD)-BMP4の併用による家兎骨軟骨組織修復効果 (2013)
  • 著者名/発表者名: 馬崎哲朗，塩崎泰之，山根健太郎，香川洋平，篠原健介，吉田晶，松川昭博，中村真理子，吉田靖弘，北嶋隆，伊藤嘉浩，尾崎敏文
  • 学会等名: 第28回日本整形外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 幕張メッセ国際会議場，東京ベイホテル
• [学会発表] 家兎軟骨欠損モデルにおける可視光硬化ゼラチンおよび骨髄間質細胞の組織修復能 (2013)
  • 著者名/発表者名: 香川洋平，馬崎哲朗，塩崎泰之，山根健太郎，吉田晶，松川昭博，中村真理子，吉田靖弘，北嶋隆，伊藤嘉浩，尾崎敏文
  • 学会等名: 第２８回日本整形外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 幕張メッセ国際会議場，東京ベイホテル
• [学会発表] コラーゲン結合性骨形成蛋白質BMP4の骨芽細胞に対する影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉田晶、古松毅之、塩崎泰之、馬崎哲朗、松川昭博、中村真理子、吉田靖弘、北嶋隆、伊藤嘉浩、尾崎敏文
  • 学会等名: 第48回日本移植学会総会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] マウスを用いた遺伝子改変成長因子Collagen binding domain BMP4の効果 (2012)
  • 著者名/発表者名: 塩崎泰之、馬崎哲朗、山根健太郎、吉田靖弘、中村真理子、北嶋隆、伊藤嘉浩、尾崎敏文、松川昭博
  • 学会等名: 第34回日本バイオマテリアル学会大会
  • 発表場所: 仙台
• [学会発表] ウサギの骨欠損モデルにおいてコラーゲン結合性骨形成蛋白質は骨形成を促進する (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉田晶、塩崎泰之、馬崎哲朗、古松毅之、松川昭博、中村真理子、吉田靖弘、北嶋隆、伊藤嘉浩、尾崎敏文
  • 学会等名: 第34回日本バイオマテリアル学会大会
  • 発表場所: 仙台
• [学会発表] 家兎骨軟骨欠損モデルにおける可視硬化ゼラチンの骨軟骨組織修復の効果 (2012)
  • 著者名/発表者名: 馬崎哲朗、塩崎泰之、吉田晶、松川昭博、中村真理子、吉田靖弘、北嶋隆、伊藤嘉浩、尾崎敏文
  • 学会等名: 第34回日本バイオマテリアル学会大会
  • 発表場所: 仙台
• [学会発表] コラーゲン結合型BMP4の骨芽細胞に対する影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉田晶、馬崎哲朗、塩崎泰之、古松毅之、松川昭博、中村真理子、吉田靖弘、北嶋隆、伊藤嘉浩、尾崎敏文
  • 学会等名: 第27回日本整形外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] ウサギの骨欠損モデルにおけるコラーゲン結合性骨形成蛋白質の有効性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 馬崎哲朗、塩崎泰之、吉田晶、松川昭博、中村真理子、吉田靖弘、北嶋隆、伊藤嘉浩、尾崎敏文
  • 学会等名: 第27回日本整形外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] Phosphorylated pullulan bioadhesive for regeneration and reconstruction of bone and tooth (2012)
  • 著者名/発表者名: Yoshida, Y., Okihara, T., Nakamura, M., Matsumoto, T.
  • 学会等名: Bioceramics-24
  • 発表場所: Fukuoka
• [学会発表] Visible Light-Induced Crosslinkable Gelatin for Direct Pulp Capping (2012)
  • 著者名/発表者名: Nakamura, M., Yoshida, Y., Ito, Y.
  • 学会等名: Bioceramics-24
  • 発表場所: Fukuoka
• [学会発表] Phosphorylated pullulan bioadhesive for regeneration and reconstruction of bone and tooth (2012)
  • 著者名/発表者名: Yasuhiro Yoshida , Takumi Okihara , Mariko Nakamura, Takuya Matsumoto
  • 学会等名: Bioceramics24
  • 発表場所: Fukuoka
• [学会発表] Visible Light-Induced Crosslinkable Gelatin for Direct Pulp Capping (2012)
  • 著者名/発表者名: Mariko Nakamura, Yasuhiro Yoshida, Yoshihiro Ito
  • 学会等名: Bioceramics24
  • 発表場所: Fukuoka
• [図書] Visible Light-Induced Crosslinkable Gelatin for Direct Pulp Capping (2013)
  • 著者名/発表者名: Nakamura, M., Yoshida, Y., Ito, Y.
  • 出版者: Key Engineering Materials
• [図書] Phosphorylated pullulan bioadhesive for regeneration and reconstruction of bone and tooth (2013)
  • 著者名/発表者名: Yoshida, Y., Okihara, T., Nakamura, M., Matsumoto, T.
  • 出版者: Key Engineering Materials
• [産業財産権] 生体硬組織接着用キット (2013)
  • 発明者名: 吉田靖弘, 田中雅人, 鈴木一臣, 尾崎敏文, 高畑智宏, 入江正郎, 中村真理子, 河島光伸, 野尻大和, 岡田浩一, 長尾昌浩
  • 権利者名: 国立大学法人岡山大学, 学校法人順正学園
  • 産業財産権種類: 特許
  • 出願年月日: 2013-01-11
• [産業財産権] 生体埋込型医療機器被覆用組成物 (2012)
  • 発明者名: 吉田靖弘ほか
  • 権利者名: 吉田靖弘ほか
  • 産業財産権種類: 特許
  • 産業財産権番号: 2012-203876
  • 出願年月日: 2012-09-15