研究概要 |
今年度は前年度に引き続き,就寝時に義歯を装着,の酸素飽和度(SpO_2)を測定した被験者としては,全身疾患の少ない高齢者を対象とした口腔内状態としては,総義歯に準じる義歯を装着している被験者を対象とし本年度は8名を対象としたカニューレの使用も試行したが1名から許可があったくらいで他の被験者は無理であった睡眠時無呼吸の自覚症状のない被験者を主として集めたためにこのような結果となったのかもしれない被験者によりデータにばらつきがあるが,義歯の装着/非装着で,大きな変化は認められなかった.また,中には,軽度の睡眠時無呼吸が疑われる被験者もいたが,やはり大きな差は認められなかったさらに,BMIも測定し,BMIとの関臨検討したが,SpO_2との関わりは認められなかった.日常的な就寝時の義歯取扱いの影響も否定できないが,いずれの状態でも大きな差は認められなかった.結果では明らかにできなかりたが,高齢者では,他の疾患(高血圧糖尿病など)を有している被験者も多く,それらの疾患も考慮する必要があるであろう. 認知症高齢者では,器機を装着することを試みたが,不可能であったので観察研究とした認知症高齢者93人を対象者とした(GH63人老健30人).睡眠導入剤の服用も認められた(GH23人老健8人).それぞれの施設のスタッフに聞いた被験者(入所者)の睡眠状態では全体で85名の被験者(914%)が良眠されているとの結果であったまた睡眠状態が不良の入所者は,夜間の排尿の影響が強い傾向であった.睡眠状態が不良の被験者8人のうち,6名は上下に義歯を装着し少なくともいずれかの義歯は総義歯であり,就寝時には外すことが多い傾向であったが睡眠状態と義歯の装着/非装着との間に明確な関連は認められなかった
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