研究課題
基盤研究(C)
今回、腫瘍血管内皮細胞における活性酸素(ROS)を介したさまざまなシグナル伝達が血管新生能に与える影響を与えるかについて検討した。低酸素低血清下でROSが蓄積し、その際の細胞の生存率は腫瘍血管内皮では有意に高いことがわかった。また,ピオシアニン処理によって腫瘍血管内皮においてROSの誘導をすると VEGFシグナリングが活性化することがわかり、抗酸化物質であるカテキンによりこのシグナル活性化は抑制された。またROSは血管内皮のaneuploidyも引き起こすことがわかった。本研究においてROSが腫瘍血管内皮細胞の生存活性に関与していることや腫瘍血管新生阻害剤としての抗酸化剤の可能性が示唆された。
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