研究課題
基盤研究(C)
代表者の所属する診療室に来院する小児から歯面プラークを採取し、ミュータンスレンサ球菌のほかに齲蝕の発生に影響する細菌種の検索を行ったところ、試料を得た小児の65%から乳酸桿菌属細菌を検出した。齲蝕を有する小児からの乳酸桿菌の検出率は有意に高かった。また、小児及びその母親から口腔内のswab検体を採取し、シーケンサーによる解析を行ったところ、小児の口腔の細菌叢は成人よりも多くの細菌種が存在している傾向にあり、また個体間でのバリエーションも豊富であることが示された。こうしたバリエーションは、小児期に発生する齲蝕の感受性に影響を与えている可能性がある。
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