研究課題
基盤研究(C)
唾液成分の抗酸化能を中心とした生理活性を捉えることは、将来の予防的医学に重要な意味を持つと考え、そのエビデンスを獲得することを目的とした。まず、唾液タンパク質であるヒスタチン1、3、5 および PRP1、2、3、4は活性酸素種であるヒドロキシルラジカルに対して抗酸化能を有することを明らとした。さらに、ダウン症候群患者や加齢において、C. albicansの増殖や歯周病の進行に対する唾液中のヒスタチン5の増加や抗酸化能の亢進をがみられることが解った。このことは、生体における抗菌、抗酸化システムが歯周病やダウン症候群患者で強くなる適応反応がみられた可能性が考えられた。
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