研究課題
基盤研究(C)
健常者におけるfNIRS,fMRIおよび筋電図データを比較し,fNIRSの咀嚼運動アーチファクトの補正・解析方法を検討し,高齢者におけるfNIRSおよび筋電図による摂食・嚥下時の脳機能評価を行った。嚥下時の脳活動はfNIRSにより評価可能であった。アーティファクトの混入は 容易に起こりえるため,指示にうまく従えない被験者に対しては今回の方法では適用は困難と思われた。嚥下時の賦活部位は fMRIの結果と比べ,左右差の点で異なっていた。健常高齢者の嚥下タスクにおいて,特に無意識下あるいは意識下の嚥下で賦活が得られなかったことにより,嚥下運動に対する大脳皮質の働きかけが弱いと推測された。
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