研究課題/領域番号 |
23593464
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
池田 恵美子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (90508590)
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研究分担者 |
森下 安子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (10326449)
川上 理子 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (60305810)
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研究期間 (年度) |
2011
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研究課題ステータス |
中途終了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2013年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2011年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 新人訪問看護師 / 採用時教育 / 訪問看護ステーション |
研究概要 |
本研究は、既卒看護師が新採用の98%を占めている訪問看護師の採用時教育プログラムの開発を目的とした。文献検討を基に、訪問看護ステーションの管理者と訪問看護ステーションに就職して2年以内の看護師を対象として、管理者には採用時に意識的に行っている教育について、訪問看護師には訪問看護を始めて遭遇した困難やどんなサポートが力になったのかを尋ねる半構成インタビューガイドを用いた面接調査を実施した。本調査は、高知県立大学研究倫理審査委員会の承認を得て行い、面接調査の対象者には、面接時に事前に送付した依頼文書を用いて研究の主旨、参加の自由意思、拒否する権利、面接内容の録音、匿名性と個人情報の保護、研究結果の公表、研究終了後の資料の破棄について説明し、同意書に署名を得た。 面接調査の対象者は、訪問看護ステーションの管理者2名、訪問看護ステーションに就職して2年以内の看護師5名であった。面接内容を分析した結果、管理者は<唯一無二の存在として対象者に向き合う姿勢>や<対象者を生活者として捉える視点>、<対象者の価値観を理解する柔軟性>を育成しようとしており、訪問看護師は、同行訪問やカンファレンスを通してこれらを学んでいると自覚していた。また、対象者だけでなくその家族との関係構築に悩んだり、対象者を取り巻く倫理的な問題に気づいたりしたとき、意見交換できる場があることが心強く、自らの気がかりを言語化する機会を得て、チームメンバーの力を借りて成長していると認識していた。訪問看護師は、対象者の現状維持に耐え、老化に伴う機能低下を見届けることなど、対象者との長期に渡る援助関係ならではの通過点を経て、訪問看護師としてのアイデンティティを獲得していた。
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