一次代謝産物Ｓ－アデノシルメチオニン生合成経路によるトランスポゾンの発現調節

• 研究課題/領域番号: 23616007
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: エピジェネティクス
• 研究機関: 独立行政法人農業生物資源研究所
• 研究代表者: 吉川 学 独立行政法人農業生物資源研究所, 植物・微生物間相互作用研究ユニット, 主任研究員 (80391564)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2011年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: エピジェネティク制御 / S-アデノシルメチオニン / メチオニン代謝

研究概要

エピジェネティク制御では、DNAやヒストン、siRNAなどへのメチル基修飾が重要な役割を果たす。それらのメチル化にはS-アデノシルメチオニン(SAM)がメチル基供与体の基質となるが、SAMがエピジェネティク制御にどの様に関わっているかは明らかになっていない。本研究では、SAMの代謝とエピジェネティク制御の関わりを解明することを目的に行った。
SAM代謝に異常を示すシロイヌナズナ変異体で転写が上昇するトランスポゾンを探索し、DNAのメチル化を解析した結果、SAM代謝異常変異体でDNAのメチル化に変化が見られるものがあった。このことからSAMの代謝とDNAのメチル化が関連することが明らかになった。

研究成果

• [雑誌論文] Locus-specific requirements of DDR complexes for gene-body methylation of TAS genes in Arabidopsis thaliana (2013)
  • 著者名/発表者名: Kanno T, Yoshikawa M, Habu Y
  • 雑誌名: Plant Molecular Biology Reporter 巻: 31 ページ: 1048-1052
• [雑誌論文] Biogenesis of trans-acting siRNAs: endogenous secondary siRNAs in plants (2013)
  • 著者名/発表者名: Yoshikawa M
  • 雑誌名: Genes & Genetic Systems 巻: 88 ページ: 77-84
  • NAID: 10031183173
• [雑誌論文] Biogenesis of <i>trans</i>-acting siRNAs, endogenous secondary siRNAs in plants (2013)
  • 著者名/発表者名: Yoshikawa M
  • 雑誌名: Genes & Genetic Systems 巻: 88 号: 2 ページ: 77-84
  • DOI: 10.1266/ggs.88.77
  • NAID: 10031183173
  • ISSN: 1341-7568, 1880-5779
  • 査読あり
• [雑誌論文] 土生芳樹植物におけるRNAサイレンシング機構転写後型ジーンサイレンシング(PTGS)と転写型ジーンサイレンシング(TGS) (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉川学, 菅野達夫
  • 雑誌名: 細胞工学 巻: 30 ページ: 706-711
• [雑誌論文] 植物におけるRNAサイレンシング機構 転写後型ジーンサイレンシング（PTGS）と転写型ジーンサイレンシング（TGS） (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉川 学, 菅野 達夫, 土生 芳樹
  • 雑誌名: 細胞工学 巻: 30 ページ: 706-711
• [学会発表] シロイヌナズナにおけるRNA scilencingを介した遺伝子発現抑制機構の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 菅野達夫, 吉川学, 土生芳樹
  • 学会等名: 第36回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: (3PW11-4 [ID :10373])
• [学会発表] シロイヌナズナTAS遺伝子領域に見られるDNAのメチル化に関与するタンパク因子の解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 菅野達夫, 不動寺晶子, 保坂アエニ, 吉川学, 土生芳樹
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: (2P-153 [ID :9248])
• [学会発表] シロイヌナズナTAS遺伝子領域に見られるDNAのメチル化に関与するタンパク因子の解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 菅野達夫, 不動寺晶子, 保坂アエニ, 吉川学, 土生芳樹
  • 学会等名: 日本分子生物学会
  • 発表場所: 福岡