生活習慣・環境因子との相互作用に関与する遺伝子多型と膵癌リスク

• 研究課題/領域番号: 23617037
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 統合栄養科学
• 研究機関: 独立行政法人国立がん研究センター
• 研究代表者: 大浪 俊平 独立行政法人国立がん研究センター, 研究所, 支援施設長 (60291142)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: MTRR / homocysteine / DNA methylation / MTHFR / Homocystein

研究概要

葉酸は体内において葉酸代謝酵素によって代謝されるが、MTRRやMTHFRの代謝能力には遺伝子多型による個人差があるのではないかと考えられている。本研究では膵癌の易罹患性遺伝子として同定したMTRRと葉酸代謝経路で最も特徴づけられているMTHFRの遺伝子多型と癌に特徴的なゲノム全体の低メチル化との関わりを調べた。その結果、MTHFRの変異体では野生型と比較してMTHFR蛋白質及およびゲノム全体のメチル化の減少とホモシステイン値の上昇を示したが、MTRR変異体では明らかな差異は認められなかった。葉酸代謝経路におけるメチル化修飾を介する発癌機構にMTHFR遺伝子多型が関与していることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] 葉酸代謝酵素の遺伝子多型とゲノム全体の低メチル化との関連性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 大浪俊平、相田紘一郎
  • 雑誌名: DNA多型 巻: 21
• [雑誌論文] 遺伝子多型は消化器がんの発症にどのように影響するのか (2011)
  • 著者名/発表者名: 小野弘恵、佐伯宜久、大浪俊平、坂本裕美、吉田輝彦
  • 雑誌名: 分子消化器病 巻: 8(3) ページ: 40-47
• [学会発表] 葉酸代謝酵素の遺伝子多型とゲノム全体の低メチル化との関連性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 大浪俊平、相田紘一郎
  • 学会等名: 第21回日本多型学会
  • 発表場所: 京都市
• [学会発表] 葉酸代謝酵素の遺伝子多型とゲノム全体の低メチル化との関連性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 大浪俊平
  • 学会等名: 日本DNA多型学会
  • 発表場所: 京都市
• [学会発表] Possible role of genes related to folate metabolism and global DNA methylation in pancreatic carcinogenesis (2011)
  • 著者名/発表者名: S. Ohnami, K. Narumi, H. Sakamoto, K. Aoki, T. Yoshida
  • 学会等名: 第70回日本癌学会総会
  • 発表場所: 名古屋市
• [学会発表] 膵発がんにおける葉酸代謝関連遺伝子とDNAメチル化の関与 (2011)
  • 著者名/発表者名: 大浪俊平
  • 学会等名: 第70回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 愛知県名古屋市