研究概要 |
本研究の目的は,自動メカニズム設計と発見科学における法則発見の技術を組み合わせることにより,小規模な (部分) 問題に対する自動メカニズム設計と,得られた結果からの法則発見を繰り返し実行し,大規模な問題に適用可能なルールを自動設計する方法を開発することである.本研究では,この目的を達成するための重要な要素技術である,自動メカニズム設計の結果から,望ましい性質を満たすメカニズムのルールを自動的に抽出するアルゴリズムを開発した.本研究の成果に関して情報科学技術フォーラムで発表を行い,最優秀論文賞である船井ベストペーパー賞を受賞している.さらに,従来の自動メカニズム設計では,最適化手法として混合整数計画法を用いており,入力である参加者のタイプを離散値で表現することが必要であったが,非線形で連続な変数を扱うことができる限量記号消去法と呼ばれる最適化手法を用いることにより,メカニズムのルールを直接求める方法を開発した.
|